- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年9月号
■少子化を考える
令和6年の日本の出生数は69万人弱となり、昭和48年の約209万人をピークに減少が続いています。経済の発展とともに都市化と少子化が進むのは世界に共通する傾向です。裕福になればこどもが増えると思えるのですが、なぜでしょう。
結婚した夫婦が生むこどもの数は、昭和47年が2.2人、令和3年が1.9人とそれほど変わっていませんが、結婚したカップルの数は昭和47年は110万組だったものが令和5年には48万組と半減し、50歳時未婚率も大きく上昇しています。結婚しない人が増えたこと、これが少子化の最大の要因です。
その大きな要因は、昔に比べ"楽しいこと"が増えるとともに、"子育ての大変さ"が強調される風潮の中で、「家庭を持つことの楽しさ」が認知されにくくなっていることにあると感じています。
家庭を築き持続することは、確かに苦労は多いかもしれませんが、それをはるかに上回る喜びがあることを、若い世代の方々に伝えていきたいと思っています。