- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県邑南町
- 広報紙名 : 広報おおなん 令和6年11月号
■第15回 地域新電力会社はローカルマネジメント会社!?
▽地域新電力会社の新たな展開
島根県内には地域新電力会社と呼ばれる企業が、おおなんきらりエネルギー以外に7社が設立されています(令和6年10月21日現在、経済産業省資源エネルギー庁登録小売電気事業者一覧より)。
これらは、地域内の発電所や電力市場からの調達などで、電力供給を行っています。近年では、電力供給で得た収益を自治体に寄附をしたり、新規事業(農業・観光・通信等)を立ち上げたり、所在する地域の課題に対応した事業を展開しています。
▽地域新電力会社による地域貢献
鹿児島県肝付町にある「おおすみ半島スマートエネルギー」は、地域の皆さんとの関わりの中で経営され、地域に恩返しをしたいということで、子育て支援への寄附金として、今年2月に肝付町へ4000万円を寄附しました。
また、岐阜県の「たじみ電力」では、新規契約の顧客で、3歳未満のお子様がいる場合に、おむつを1年間毎月1パックプレゼントしています。
おおなんきらりエネルギーでは、10月から格安スマホの取扱を開始しています。
スマホ料金が高くなっている方々を中心に、携帯料金の見直しと携帯会社の切り替えをお勧めしており、生活費の節約に貢献しようと取り組んでいます。
▽現状と今後について
このように地域新電力会社というものは、エネルギーマネジメント会社からローカルマネジメント会社という段階へ進みつつあります。
おおなんきらりエネルギーもこのような成果を上げていくことを目標の一つとして掲げています。会社の設立当初から、町からの出資金を上回る財産をもたらそうと意気込んでいます。
この度、10月17日に鹿児島県日置市で全国各地の地域新電力会社等が集まり、お互いの取組を発表する場で、邑南町の目指す姿を発表する場に恵まれました。多くの刺激を受けたことも間違いありませんが、全国どの自治体からもうらやましがられるローカルマネジメント会社を目指そうと気持ちを新たにしました。