くらし エーロさんに聞いてみよう フィンランドのよもやま話

Eerolla on asiaa
フィンランド出身国際交流員による、フィンランドや邑南町の話

■第22回 フィンランド人の日常のデザイン
▽フィンランドのデザインとブランド
マリメッコの花柄「ウニッコ」の服、カバンやグッズは、日本では人気がどんどん上がっています。フィンランドへ行ったことがないけど、ムーミンマグカップは持っているという北欧好きな日本の方々もいます。
フィンランドでも普及している人気が高いブランド以外で、フィンランド独自のデザインは何があるでしょうか?
フィンランド人の心が温まるデザインは何でしょうか?

▽日用生活品の中にあるデザイン
世界で有名なデザイン・ブランドは、ガラス器メーカー「Iittala(イッタラ)」、食器メーカー「Arabia(アラビア)」、木材家具の「Artek(アルテック)」、一般消費財メーカー「Fiskars(フィスカース)」、木材の飾りを創る「Aarikka(アーリッカ)」等が挙げられます。
イッタラのグラス、アラビアの食器とフィスカースのキッチン道具は、良いブランド品でありながらも、一般市民にも手が届きやすい価格で作られた物です。
安くも高くもない値段の日常品は、多くのフィンランドの食卓と台所で見ることができます。
他の日常のデザインは、木造のテーブルや机と椅子、照明器具等の家具があります。世界にも認知されている建築家・デザイナーのアルヴァ・アールト氏は、エレガントな木造の椅子(写真参照)、波の形のガラス花瓶、ペンダントランプなどをデザインしました。

▽町中にあるデザインについて
一方、首都・ヘルシンキ市とエスポー市の住民が、通勤や通学で日常的に触れているデザインの一つが、ヘルシンキ=エスポーメトロの中に設置されているオレンジ色の座席です。
オレンジ色のテーマとして、「ヘルシンキへ太陽の光を誘うために」という考えから生まれた座席と、オレンジ色の地下鉄列車の外装はヘルシンキ市の象徴になりました。