くらし クローズアップひと

■井原線の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい
井原線をますます愛される存在に
大熊重行(おおくましげゆき)さん(60歳)=井原鉄道株式会社 代表取締役社長=

▽利用者数2800万人突破
井原鉄道の経営の新たなかじ取り役として、6月27日に代表取締役社長に就任した大熊さん。「8月27日に、開業からの井原線利用者数が2800万人を突破することができました。近年では、平成30年の豪雨災害や新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者数が減るなど苦しい時期もありましたが、今は徐々に回復基調にあります。地域に支えられ、今があることに感謝しながら、通勤・通学など“地域の足”として皆さんの生活の中で重要な役割を担っていることを感じています」と語ります。

▽井原線の魅力を伝えたい
「年間100万人の利用者を維持することが目標ですが、人口減少や燃料費の高騰など、経営環境は厳しい状況にあります。そのような中ではありますが、高架から見下ろすのどかな田園風景や歴史的資源が豊富な沿線など、井原線にしかない魅力をたくさんの人に知ってもらいたい、まずは井原線に乗ってもらいたい。そのきっかけとなるようなイベントや企画を地域と一体になって盛り上げていくことで、井原線がますます地域に愛される存在となるよう押し上げていきたいと思っています」