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■老舗の知見を結集 100年企業倶楽部

業歴が100年を超える市内の老舗企業21社で構成する「100年企業倶楽部」が新たに設立され、8月に設立総会が開催されました。
同倶楽部は、参加企業間での交流を通じて、各社の有する知見を共有し、地域経済の発展や事業の継承などを図ることを目的に、“昭和100年”にあたる今年、設立に至りました。
同倶楽部の事務局を務める井原商工会議所によると、現在の会員企業約760社のうち、33社が創業100年を超えており、10年後にはさらに15社が創業100年を超すと見込んでいます。人口規模で換算した場合、創業100年以上の企業数は全国平均の倍以上に相当するといい、井原市が老舗企業の多く育つ土壌であることがうかがえます。井原商工会議所の佐藤須賀則(さとうすがのり)専務理事は「これだけ多くの歴史ある企業が育つ要因として、企業が従業員を大切にし、従業員もまた企業を大切にしてきたこと、そして地域が地元企業を温かく見守ってきたことが挙げられます。地域や業種を問わず人手不足が叫ばれる今、今回の倶楽部設立が市内企業を見直す良いきっかけになればと考えています」と語ります。
同倶楽部は今後、定期的な交流会やセミナーの開催による情報交換や企業同士の連携による共同プロジェクトの推進、後継者の育成、社会貢献活動など幅広く事業を展開する予定です。時代の変遷を乗り越えてきた100年企業の豊富な経験と知識を生かした取り組みに期待が膨らみます。