くらし 町長室からこんにちは ーシリーズ66ー

■女性、子ども、高齢者が輝くまちづくり条例策定委員会始動
6月末、女性、子ども、高齢者が輝くまちづくり条例策定委員会が始動しました。これは、『女性活躍推進条例』『こども基本条例』『高齢者安心条例』(条例名は仮称)をそれぞれ制定し、「女性の社会参加と活躍、まちづくりの推進をはかる」「子どもの権利を保障するとともに地域社会への参加から地域愛を醸成する」「高齢者の安心した生活の確保と自らの健康づくり、地域社会の支援を明文化し、暮らしの支えとする」ものです。
この委員会では、最終的にそれぞれの条例を策定しようとするものですが、まずは、それぞれの考えや社会情勢、奈義町での課題などが協議のテーブルに載せられ、関係者の方々の意見も聴取しながら委員会で協議され、協議過程も町民の皆さんにお知らせして共有を図り、皆さんの条例にしたいと考えています。
特に、高齢者の幸せづくりは、地域社会の健全性を保つのに必要不可欠なことです。団塊の世代の皆さんが75歳を迎え後期高齢者の仲間入りとなりました。これから、さらに地域の医療・介護の支援が大いに課題となります。人材も費用も必要となりますが、若い人が支えられる地域を目指し人口維持を目標に取り組んでいます。健康の維持を分かりやすく整理し、健康づくりから幸せづくりへの効果を上げ、毎日楽しく幸せを感じて過ごせるように指針として条例策定に取り組んでいきたいと考えます。
オランダの家庭医マフトルド・ヒューバーは、健康とは「社会的、身体的、感情的な問題に直面した時に適応し、本人主導で管理する能力」としています。高齢になれば多少の不調や疾患はつきものです。超高齢社会を迎えている日本、その中の奈義町では、全てが完全に良好な状態を求めるのではなく、一緒により良い生活や生き方を目指す姿勢が大切になると考えます。