文化 コラム[国際交流]ソン・ミニの国際通信

■なぎぐらし
暑かった夏が過ぎ、いつの間にか秋の香りが感じられるようになり、私が奈義町に来てから早くも7か月目を迎えております。初めてここに着いたときの風景と気持ちを今でも鮮明に覚えていますが、もう7か月も経ったとは信じられません。短いといえば短く、長いといえば長かった時間の中、奈義町で様々な活動を行ってきました。国際交流員として働きながら、韓国からの取材の通訳を担当したり、韓国への出張に同行したり、また料理教室や国際カフェなどの国際イベントを通じて町民の皆さんと交流する機会もいただきました。
一方で、国際交流員ではなく、一人の奈義町民としても色々な経験をしてきました。町民の方々とBBQパーティーをしたり、山に登ったり、人生で初めて餅つきを体験したり、夏まつりでは夢中になって花火を眺めました。この一年にも満たない時間の中で、本当に多くのことを経験し、学びました。おそらく自分の人生の中で最も学びと経験の密度が濃い期間だったのではないかと思います。この貴重な時間がこれからの人生の土台になるよう、毎日を大切にしていきたいと思っております。このように意味深い日々を過ごすことができたのは、支えてくださった皆さんのおかげだと、心より感謝申し上げます。
最後に、私がとても好きな韓国の詩、キム・チュンスの「花」という作品の一文を紹介したいと思います。「私が彼の名を呼ぶ前には、彼はただ一つの身ぶりにすぎなかった。私が彼の名を呼んだとき、彼は私のもとへ来て花になった」。この詩には、名前を呼ぶことで相手の存在に気づき、「花」という固有の価値を分かるようになるという意味が込められています。
この7か月の間、皆さんにとって「ミニ」という名前はどのような意味として位置していましたか。今はただすれ違う存在に過ぎないかもしれませんが、奈義町の方々一人ひとりに、明るい菜の花のように近づけるよう、これからも一生懸命がんばりたいと思います。奈義の秋と冬をしっかり楽しみたいと思います。