くらし 年金だより/公的年金制度について

■公的年金制度はなぜ必要なのか?
私たちの人生には、加齢、障害、死亡などによって自立した生活が困難になるリスクがあります。こうした生活上のリスクは予測ができず、個人だけで備えるには限界があります。そこで必要となるのが、公的年金制度です。
公的年金制度は、あらかじめ保険料を納めることで、必要なときに給付を受けることができる社会保険の仕組みです。もし制度がなければ、親の老後を仕送りで支えたり、自分自身の老後に備えたりする必要があります。しかし、将来の経済状況や寿命は予測できず、貯蓄だけに頼るのは困難です。社会全体で支え合うことで、確実で効率的に給付を実現できます。
日本の公的年金制度は、「世代間の支え合い」による賦課方式を基本とし、現役世代が納めた保険料を高齢者などに給付します。
また、20歳以上のすべての人が国民年金に加入し、会社員などは厚生年金にも加入する「2階建て」の仕組みです。また、公的年金は老後だけでなく、重度の障害を負ったときの「障害年金」、一家の大黒柱が亡くなったときの「遺族年金」などもあり、若い人にとっても大切な制度です。
公的年金の給付を受けるためには、毎月の保険料を納付して、制度を支える義務をきちんと果たす必要があります。
経済的な理由で国民年金保険料を納めることが難しい場合には、所定の手続きを行うことで、保険料の納付免除や猶予制度を利用することができます。一方で、毎月の保険料を納めず、さらに納付免除や猶予制度も利用しなかった場合には、保険料未納となり、重度の障害を負ったときや年を取ったときに、年金を全く受け取れなくなるおそれがあります。
年金制度は、老後だけでなく、万一のときの生活を支える大切な仕組みです。いざというときに困らないよう、制度について正しい知識を持ち、忘れずに手続きするようにしましょう。

外国人(がいこくじん)の方向(かたむ)けに、公的年金制度(こうてきねんきんせいど)をわかりやすく解説(かいせつ)した動画(どうが)もあります。
ぜひご覧(らん)ください。

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