健康 なるほど健康教室[224]

●子供の予防接種

今回は子供の予防接種について、最近の変更点なども含めて解説します。
予防接種は生後2カ月から始まり、0歳のうちにB型肝炎(3回)、五種混合(3回)、肺炎球菌(3回)、ロタウイルス(2~3回)のワクチンを接種します。生後5カ月からBCG、生後6カ月からは日本脳炎、インフルエンザのワクチンが接種できます。日本脳炎ウイルスは蚊を介して人に伝染しますので、早めの予防接種をお勧めしています。インフルエンザワクチンは任意接種ですが、中学生まで市の補助があり、2~18歳では注射しない経鼻ワクチンも選べるようになりました。
1歳になると、五種混合、肺炎球菌、水ぼうそう(2回)、麻しん風しん、おたふくかぜの5種類のワクチンを接種します。現在1歳6カ月以上の子供は、四種混合とヒブワクチンを接種してきましたが、この二つが合体して令和6年4月から五種混合に移行しています。四種混合は製造を中止しており、7月以降は流通しなくなる可能性があります。四種混合で予防接種を受けている7歳半までの子供で、4回の接種が終了していない場合は、早めに近くの小児科に問い合わせてください。
おたふくかぜワクチンは任意接種ですが、1歳と年長児の2回のタイミングで、市の補助があります。
年長児では麻しん風しん、おたふくかぜ(2回目)ワクチンの接種を行います。また年長児~小学生では、百日咳の予防のために、三種混合ワクチンの接種が推奨されていますが、任意接種なので費用は自己負担になります。
小学生になると、9歳で日本脳炎ワクチンの4回目があります。また11~12歳で二種混合ワクチンを接種しますが、任意接種の三種混合ワクチンを接種することも可能です。
女子は小学6年生から子宮頸がんワクチンが接種でき、二種混合と同時接種が可能です。子宮頸がんワクチンは、14歳までに開始すると2回、15歳~高校1年生で開始すると3回の接種が必要になります。高校1年生の9月までに開始しないと3回接種が間に合わなくなるので、早めに接種しましょう。
予防接種に関する相談は、近くの小児科または子供の予防接種を実施している医療機関に問い合わせてください。
〔岩国市医師会〕