くらし 議会だよりNo.99(3)

▽池田倫拓(いけだみちひろ)議員
Q.クマ出没時の対応について
A.地域、集落ぐるみで有害鳥獣対策に努めることも重要、必要に応じて「広報あぶ」や「防災行政無線」を活用しながら、住民に注意喚起を進めていく

問:
近年、メディア等で報道されているように、クマの出没が多発している。
阿武町でもクマを見た、錯誤捕獲をしたといった事例が近年増えてきたが、町では、クマ目撃時のマニュアルはあるのか、目撃者はどうすれば良いのか。
町長:
「クマ目撃時のマニュアル」については、萩警察署、萩農林水産事務所森林部と共有し、目撃の情報が役場農林水産課に寄せられた際には、目撃場所、個体の大きさ、目撃者のお名前、連絡先などを確認し、この情報を、萩警察署と共有している。
同時に、目撃情報の概要を、萩農林水産事務所、教育委員会及び町内の小中学校へ連絡するとともに、防災行政無線で住民の方へ注意喚起を促すこととしている。
また、目撃者が、警察署へ直接連絡された場合にも、同様の手続きの対応である。

問:
阿武町では猟友会に有害鳥獣駆除をお願いしており、クマは保護獣とされ銃猟や罠猟は行えないが、今年の法律の改正により緊急銃猟として市町村の判断で駆除ができるようなった。
しかしながら、緊急銃猟について熟知している、猟友会員が少ないのも現状だが今後、猟友会員へどう周知するのか。
町長:
農林水産課で11月に、第一種銃猟免許を保有して3年以上の会員さんに対し、緊急銃猟の認知度の把握と緊急銃猟の実施に協力いただけるかどうかなどについて、アンケートを行った。
回答は、「緊急銃猟の大まかな内容は理解しているが、詳細は分からない」という回答とともに、大半の会員さんから「緊急銃猟をお願いした場合にはご協力いただける」とのお答えをいただいて大変ありがたく思っている。
そのほか、対応時に発生するケガや、予想外に第三者、若しくは財産等へ損傷を与えた場合の責任や保証の問題、また、これに対応する保険など懸念事項として寄せられている。
町では現在、「緊急銃猟対応マニュアル」を策定中であり、緊急銃猟を実施する際の職員の役割分担や連絡体制、警備体制などを分かりやすく文書化することとしている。
猟友会員さんへ制度の周知等については、マニュアルの策定が完了後、早い時期に第一種銃猟免許の会員さんを中心に説明会を実施する予定としている。

問:
有害鳥獣駆除に協力頂いている猟友会員さんだが、新たな狩猟免許取得者も少なく高齢化のため、現状の維持も難しい状況。
猟友会としても会員の勧誘等しているが、取得費用の面や、その特殊性から苦労されている。
このままでは、クマへの対応は愚か本来の有害鳥獣駆除にも支障が出るが、阿武町としての考えはいかがか。
町長:
免許取得時の費用面の問題だが、山口県からは、狩猟免許取得等の経費助成として、免許取得後、一定期間内に狩猟者登録を完了した場合には、第1種銃猟免許で2万円、わな猟免許で1万5000円の、免許取得時の一部補助制度がある、本町では独自の奨励措置として、狩猟免許講習会受講料6500円、また狩猟免許申請手数料5200円の全額を補助している。
最後に、クマをはじめイノシシ、サルなどの鳥獣を里へ寄せ付けないために、ごみや野菜くずを放置しないことや、収穫しない果樹、特に「カキ」や「クリ」などを放置せず、伐採処理するなど地道な対策が必要であり、また、地域、集落ぐるみで有害鳥獣対策に努めることも重要。今後も必要に応じて「広報あぶ」や「防災行政無線」を有効に活用しながら、住民に対する注意喚起を進める。