くらし 阿武町町制施行70周年を祝う

阿武町町制施行70周年を祝う
町民・団体関係者ら250人が出席 町の発展に貢献した22人と1団体を表彰

阿武町町制施行70周年記念式典が7月12日、町民センター文化ホールで開催され、町民や関係者およそ250人が集まりました。
これは、昭和30年1月1日に当時の旧奈古町、福賀村、宇田郷村が合併し、阿武町が誕生して70周年を迎えたことを記念し、より活力のあるまちづくりへの第一歩を強く踏み出すことを目的に開催したものです。
オープニングではみどり保育園の元気な太鼓演奏などが披露され、式典では、町の発展に貢献した個人22人ならびに1団体の功績をたたえ、選奨状が贈られ、長年に渡り地域の医療を支えた故・齋藤瑛(さいとうあきら)氏には特別功労賞が贈られました。
続けて、町制70周年を記念して開催されたフォトコンテストの表彰が行われたほか、式典後には、記念講演として特定非営利活動法人「日本で最も美しい村」連合の吉本秀樹(よしもとひでき)会長および二宮(にのみや)かおる副会長と花田憲彦町長によるトークセッションが行われ、連合の意義や加盟町村地域の取り組みについての紹介を交えながら、美しい村の在り方について語り合いました。
フィナーレは、福賀神楽保存会による神楽舞が披露され、町制70周年を祝うとともに、町のさらなる発展を祈念しました。

■花田憲彦(はなだのりひこ)町長 式辞
町の人口は、少子高齢化に伴う自然減の拡大により、この5年間で約300人減少し、ここに来て、ついに3,000人を割り込んだ厳しい状況でございます。
一方で、町では「選ばれるまちづくり」として、移住、定住、子育て支援等の各施策に鋭意取り組み、その成果もあり、長らく一桁台が続いていた出生数についても、近年は二桁へと回復基調にあります。
町としては、今後も、誰もが住み慣れた地域で自立し、安心して生活し続けられるように、医療、福祉、介護の統括拠点となる、診療所を核とした複合施設の整備などをしっかりと行っていきます。
また、子どもたちの学力向上のための町営学習塾の開設、そして、無角和牛のブランド化、各種子育て支援のほか、高齢者等の交通の確保を図るデマンド型交通などを積極的に行い、「選ばれる町」の更なる深化をめざして尽力する所存です。

■長嶺世史(ながみねせいし)さんによる選奨者代表謝辞
私たちが取り組んできた活動は、決して特別なことではなく、「誰もが安心して暮らせる地域をつくりたい」という、ささやかな願いから始まりました。
その思いを共有し、支えてくださる多くの方々のお力によって、今日まで歩んでくることができました。
私たちは、これからも、地域の皆さんと手を取り合いながら、笑顔と温もりあふれる町づくりに、微力ながら貢献してまいりたいと思っております。