文化 町長コラム 打てば響く

■大蛇 花の都で大暴れ
去る10月25日、東京ポートシティ竹芝で開催された「日本で最も美しい村まつり」で福賀神楽保存会がメジャーデビュー?を果たしました。
主な演目は「大蛇(オロチ)」で、これは、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の弟の須佐之男命(スサノオノミコト)が、娘が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に食べられそうになっているとの老夫婦の嘆きを聞いて、毒酒で眠らせた大蛇を見事退治し、退治した大蛇の尻尾から「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」が出てきたという石見神楽で最も有名な演目。
公演は正午から約1時間でしたが、演者は経費節減のため関係者が夜を徹して高速道路を走って運んだ4体の大蛇や豪華な衣装を纏い、また、いつもより広く観客の多い会場で大奮闘。
保存会の面々が、発足当時から「いつかは、東京公演を!」という思いもあったようで、今回の東京初公演には一方ならぬ気合いの入れようで、ヤンヤヤンヤの大声援に大蛇が勢い余って客席に飛び込むなど大いに会場が盛り上がり、まさに阿武町の面目躍如、終わっても拍手が鳴り止まない見事なメジャーデビューとなりました。
平成29年(2017年)に復活してから丸8年、毎週水曜日の夜の練習をずっと続けて、最近では演目も徐々に増やしていると聞いています。
町としてもしっかりとバックアップしていきたいと思っています。

花田憲彦(はなだのりひこ)町長