文化 第82回 故郷を知る!!

■日本遺産藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~

▽日本遺産構成文化財追加認定 旧富本家住宅および旧山瀬郵便局
令和元年5月に日本遺産に認定された「藍のふるさと阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~」を構成する文化財に、このたび、令和7年7月31日付けで「旧富本家住宅および旧山瀬郵便局」が追加認定された。
「旧富本家住宅および旧山瀬郵便局」は、山川町西久保(旧山崎村)に位置し、伊予街道と種野峠(美郷方面)を結ぶ交通の要所に建っている。
当家は、藍で栄えた山川町諏訪(旧瀬詰村)の豪農富本家から、富本市郎氏が分家したものである。大正2(1913)年に特定郵便局の局舎を建て局長となり、昭和6(1931)年に西洋造りの主屋、同8(1933)年に裏座敷(長楽荘)を建てた。屋敷内には、大蓋造(おおぶたづくり)の藍寝床も残っている。
住宅は、吉野川市市制20周年記念の映画『道草キッチン』のロケ地としても使用されている。なお現在活用準備中のため公開されておりませんので、訪問や問い合わせはご遠慮ください。