くらし 町長コラム

◆災害に備えて
石井町長
小林 智仁

早いもので、あの衝撃的な阪神淡路大震災から30年が経過した。神戸の町が一瞬にして崩壊し、高速道路上からバスが転落しそうになっている映像がテレビから流れていたのを、今でも鮮明に覚えている。
災害関連死を含め、死者数6,400名以上。犠牲者のほとんどが、地震による家屋倒壊や家具などの転倒による圧迫死で、数多くの人が生き埋めになっていたとも言われている。家族や近しい人を亡くした方の悲しみは癒えることがないだろう。
阪神淡路大震災以降、震災を含め、災害に対する考え方が抜本的に変わり、事前の防災・減災対策の重要性が認知され、家屋の耐震化や自主防災組織の結成など様々な取り組みが継続されている。
近年、全国各地で災害が頻発し、その度に犠牲者が発生している。自然災害は抑えようがない。しかし、事前に対策を講じておくことで、必ず助かる命がある。教訓は、多くの犠牲のうえに成り立っている。気持ち新たに、入念な準備をおこなっていきたい。