くらし 多様性を尊重し、みんなで支え合う社会を目指そう!

私たちの社会は、多様な価値観や背景を持つ人々で成り立っています。
異なる文化や価値観を持つ人々がいることで、私たちの社会は豊かになります。違いを理解し、受け入れることで、みんなが安心して暮らせる環境が生まれます。

■多様性(ダイバーシティ)とは?
多様性(ダイバーシティ)とは、性別や年齢、国籍、人種、文化、価値観といった異なる特性をもつ人々が互いを認め合い、共存していくことです。これは単に多様な属性をもつ人々が一緒にいるだけでなく、それぞれの違いを受け入れ、理解し合うことを意味します。
多様性は、見た目で認識できる表層的ダイバーシティと、個人の内面的な特徴や価値観にもとづく深層的ダイバーシティの2種類に大別されます。
表層的ダイバーシティ:性別、年齢、国籍、人種、障がいの有無など
深層的ダイバーシティ:価値観、宗教、経験、嗜好、SOG(I性的指向・性自認)、障がいの有無など
深層的ダイバーシティは外見やプロフィールだけでは判断しにくいため、無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を減らす努力が不可欠になります。

■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に気づこう
私たちはこれまでの経験や文化的背景を通じて、気づかないうちに固定観念や先入観を形成しています。
バイアスとは、人の思考や判断に偏りや歪み(思い込み)をもたらす、誰もが持つ心の仕組みです。
バイアスに無自覚でいると、無意識の内に他者に偏見意識を抱いたり、他者の感じ方や思い、抱えている事情、人格や存在そのものを軽んじたりするような言動につながることもあります。
自分の中にあるバイアスに気づき、偏見や差別につなげないことが大事です。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見や無意識の思い込み)は、過去の経験や慣習、周囲の環境などから身に付くものであり、何気ない発言や行動のなかに現れます。
具体的には…「女性はおしゃべりだ。」、「男性は外で働き、女性は家庭を守るものだ。」、「男子なのに…、女子なのに…。と思うことがある。」、「理系の人は〇〇だ。」、「非常ベルが鳴ったけど、みんな逃げていないから大丈夫だ。」など。
アンコンシャス・バイアスは「無意識」なので、なかなか自分では気付きにくいものですが、自分の気持ちに時間的な余裕がないときや、自分の都合を優先したり、自分の要望を叶えようとしたりしたときなどに「決め付け」や「押し付け」といった言動になって現れる傾向があります。
相手の気持ちを想像し、「決め付け」や「押し付け」をしないことが大切です。

▽「決め付け」への対処法
「普通はこうだ」「そんなことできるわけない」といった「決め付け」に対しては、相手を受け入れることが大切です。価値観は人それぞれです。過去の事例や慣習による判断が常に正しいとは限りません。自分の価値観から一度離れて、周りの価値観に歩み寄り、受け入れてみましょう。相手の考えを認め、受け入れる心の持ち様が大切です。

▽「押し付け」への対処法
「そんなはずはない。こうに決まっているからこうするべきだ」といった「押し付け」に対しては、一呼吸おいて落ち着き、本来の目的に立ち戻ることが大切です。誰もが同じようにできるとは限りません。一人ひとりの違いを受け入れる姿勢が大切です。

■多様性を認め合いみんなで支え合う社会に向けて
一人ひとりが、自分の中のアンコンシャス・バイアスへの対処法を学ぶことで、互いを認め合う社会、多様性を認め合う社会の実現を目指していきましょう。

町民一人ひとりが相手を思いやり、多様な価値観を認め合う社会をめざしましょう。
「心温かい人々が暮らす、にぎやかな過疎の町」美波町であり続けるために人権について考え守っていくことがまさに、“にぎやかそ”美波町まちづくりにつながります。このコーナーでは人権に対する思いを掲載していきます。