くらし 「地域に根ざした、新たな挑戦を―」

37年間の自衛隊勤務を経て、新たな挑戦に踏み出した植田哲也さん。
今年9月から「源流の郷あかまつ」で地域おこし協力隊として活動を始め、赤松の地に根ざした農作物の開発や地域支援に意欲を燃やしています。
今回は、植田さんの挑戦と日々の暮らしをご紹介します!

■源流の郷あかまつ、植田哲也さん
植田さんは東京都で生まれ、幼少期を過ごし、その後島根県へ移住し高校を卒業しました。高校卒業後は自衛隊に入隊し、大型トレーラーで戦車を全国各地に運搬する業務や内部事務を担当し、37年間にわたり勤め上げました。
退職後は「新しいことに挑戦したい」という思いから、地域おこし協力隊の道を選びました。数ある募集の中から、活動内容が最も面白そうだと感じたことから、源流の郷あかまつでの活動を決めたといいます。
協力隊としての活動はまだ日が浅いものの、すでに頭の中にはさまざまな構想があるようです。特に、地域に定着していない農作物について検討を進めており、「赤松の気候に適した作物を見つけ、新しい特産品につなげたい」と意欲を語っています。構想の実現に向け、これから多くを学び、試行錯誤しながら挑戦していきたいという前向きな気持ちが伝わってきました。
今後の展望について尋ねると、「やりたいことは全部やる!」と力強く答えてくれました。活動に必要な資格の取得や農業知識の習得など、挑戦する気持ちを大切に活動していくとのことです。
「どんなことでも挑戦して楽しむ。それが自分のスタイルです」という言葉が印象的でした。
美波町での暮らしについて尋ねると、「趣味の釣りを楽しんだり、家の畑で作業をしたり、とにかく毎日が忙しくも楽しいです。田舎暮らしは不便ではないのかと聞かれることもありますが、全く抵抗はなく、むしろ自然豊かで穏やかな気候が自分に合っていると思う。」と話してくれました。また、地域の人々については「70歳でも80歳でも皆さん若々しく活動していて驚きました。本当に頼もしい。」と語り、地域の活力に大きな刺激を受けているようです。
「協力隊として地域の役に立ちたいし、日常生活の中での些細な困りごとでも、自分にできることがあれば力になりたい。」と語る植田さん。
その挑戦心と行動力は、赤松に新しい風を吹き込んでくれそうです。今後の活動に注目です。