- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県
- 広報紙名 : みんなの県政 THE かがわ 令和7年11月号
◎あなたの声を県政に生かします
今年度第2回目は高松市で、知事が県民の皆さんと意見交換を行いました。いただいたご意見やご要望の一部を紹介します。意見交換の詳細は、県のホームページで見ることができます。
■学生・学校関係者からのご意見
ご意見1:香川県の人は防災意識が低いと言われていると思う。啓発活動を含め、県として今後どのような取り組みを考えているのか。
知事:香川県は、洪水や地震被害が少ないといった地の利があり、防災について自分事になりにくいと思いますが、南海トラフ地震への備えは重要です。特に地震に対して住宅の耐震化や家具の転倒防止対策を粘り強く呼びかけています。今後も、防災意識を高める取り組みを続けます。
ご意見2:盆栽の広報活動をしている。イベント開催や、SNSでの動画発信を行っていこうと思っているが、県内では盆栽の知名度が低いというアンケート結果が出ている。県民に盆栽をどうやって知ってもらうのか。
知事:香川県の松盆栽は海外(特にスペインやフランス)で高く評価されています。県内でも関心が広がってきてはいますが、まだこれからです。一方、若い世代で室内に緑を置くことへの関心が高まっており、盆栽も選択肢の一つとして注目される可能性があります。今後は、皆さんの方でも若者向けに小ぶりな盆栽などの普及を促進してほしいと思います。
ご意見3-1:香川県中小企業家同友会とつながりを持ち、どうすれば若者が地元に戻ってくるかを考えながら活動している。インタビューシップに参加した人にアンケートを取ったところ、「戻ってきて働きたい」と「県外や世界に出て働きたい」の意見が半々だった。地元企業を知ることが大事である。今後、どのような工夫をして若者に地元企業など働く場所の存在を伝えていくか。
ご意見3-2:香川県に愛着を持つ子どもを育てる教育や、地元に戻ってくる人材を増やすことが重要だと考えているが、県として、県立学校を中心に人材定着をどう進めていくのか。また、県立大学構想については、香川の特色を生かし、アートやスタートアップ企業の連携など、新しい価値を生み出す大学にしてほしい。
知事:香川県にもしっかりした企業が多くありますが、地元企業の存在や魅力が高校生や親世代に十分には知られておらず、県外就職が多い状況が続いています。企業側でも、エンジニアなどの人材不足が深刻です。まずは県内産業を知ってもらう必要があります。香川に残り香川を引っ張ることの大切さを高校の先生から生徒に伝えてもらうなど、県内企業に県出身者が残るような取り組みを進めます。
ご意見4:地域でどのようにしてスタートアップを実現できるか。支援内容は。今後スタートアップや出会いの場、関係人口などにどのようにお金やリソース(資源)を使っていきたいか。今後県が注力する分野や方針に合わせて、学生としてどのような活動やリソース配分ができるかを知りたい。
知事:スタートアップについては、かがわ産業支援財団に窓口を置いて手厚い支援を行っていますが、今以上に、サポートを広げていきたいと考えています。街の活性化には、街に出る人が増えるなど動きがあることが大切だと思っています。そのためには、街が「美しく」「安全で」「楽しむ」ということが重要であり、「美しく」と「安全で」は行政の役割ですが、「楽しむ」は民間の力によるところが大きいと考えています。そのためにぜひ、学生の力もお借りしたいと思います。
◎詳細は広報紙15ページの二次元コードをご覧ください。
