- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県丸亀市
- 広報紙名 : 広報まるがめ 令和7年11月号
「従来からある特別で神聖なイメージとは違って、ふらっと寄りたくなるような神社にしたい」と朗らかに話すのは、全国最年少の女性宮司となった曽坂さん。4年前に祖父から会下(えげ)天満神社の宮司を引き継ぎました。
生まれも育ちも明石市。幼い頃は神社とのゆかりを感じていなかったものの、祖父が暮らす丸亀市を訪れるときは、境内の掃除など小さなことからお手伝いをしていたそうです。
宮司の道を本格的に考えるようになったのは、祖父が高齢となり仕事が思うようにできなくなってからでした。
「日々の参拝から伝統行事まで、地元の人に慕われ続けるこの神社が、祖父の代でなくなるのは悲しいと思い、引き継ぐ決意を固めました」と曽坂さん。伝統行事には地域の祭りの執り行いもあり、毎年10月には五穀豊穣を願う秋季例大祭が開催されます。
「秋季例大祭では、獅子(しし)舞演舞があり、子どもも大人も楽しめる恒例イベントです。祖父が守り続けた景色を今後も見られるように、地域の人に助けられながら皆さんが平穏に過ごせますようにと祈りを込めたいと思います」と笑顔で話しました。
《Profile》曽坂 琴美 さん
会下天満神社(中府町) 宮司
明石市出身。19歳で神職資格を取得し、令和3年に全国で最年少の女性宮司になる。将来してみたいことは得意なイラストを生かして神社の魅力を発信すること。
