くらし 土庄町がベスト・ツーリズム・ビレッジに 選出されました(中四国初!)
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- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年12月号
土庄町では、令和4年度に観光庁の「日本版持続可能な観光ガイドラインモデル事業」のモデル地区に採択されてから「持続可能な観光推進事業」を推進しています。令和5年度に島内の観光窓口が、小豆島観光協会に一本化され、持続可能な観光地域づくりの道標となる観光ビジョンを策定以降、小豆島町と小豆島観光協会と連携を図りながら、取り組みを行ってきました。
昨年度は、持続可能な観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズが実施する2024年「グリーン・デスティネーションズ アワード」において、小豆島は、日本で3例目、四国では初めてシルバーアワードを受賞しました。
今回は応募要件に「人口15,000人以下の地域」とあったため、土庄町と小豆島町はそれぞれに申請し、各町とも認定を受けました。
■ベスト・ツーリズム・ビレッジとは
UN Tourism ( 世界観光機関) が実施する「Best Tourism Villages(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)」は、持続可能な開発目標(SDGs)に沿って、観光を通じて文化遺産の保全や持続可能な開発に取り組む優良地域を認定するプロジェクトです。このプロジェクトは、観光を通じて、地域の景観、知恵、生物・文化の多様性、産業といった地域が持つ様々な側面の価値の向上、保護を促進することをめざし、地域の優良事例を集めることを目的としています。2021年から始まり、2024年までに国内で8地域がベスト・ツーリズム・ビレッジに認定されています。
■認定によるメリット
持続可能な観光のデスティネーションとして
の認知度が向上し、地域の魅力向上に寄与します。また、ベスト・ツーリズム・ビレッジネットワークへの参加により、先進的な取り組みについて、情報収集が可能となります。さらに、観光庁事業での認定地域を対象とした補助の活用などもあります。
■9つの選定基準

■ベスト・ツーリズム・ビレッジに関連した取り組みの一例
・宝生院や肥土山農村歌舞伎など文化資源の振興・保全のための政策、施策、取り組みを普及・促進していること
・特産品であるオリーブを活用した循環型農業や瀬戸内海で水揚げされる魚のブランド化を図っていること
・人口減少に伴い、働き手が不足するなか、小豆島町と連携しながら「島ワークプロジェクト」や「超短時間雇用モデル事業」などを行っていること
・欧州豪などのサステナブルに関心のある旅行者をターゲットとした持続可能な観光を推進していること
■今後めざす観光地の姿
「旅先の地域に対して責任ある行動をしたい」という考えを持つ旅行者を迎え入れるためには、私たち地域住民や事業者の意識も変えていく必要があります。「観光」とは、地域づくりのための一つの手段であり、人が来て賑わうことがゴールではありません。観光で地域が賑わい、経済的に成長しながらも、伝統文化や自然環境に配慮された状態が50年、100年と続く島をめざしていきます。
