- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年12月号
■インフルエンザ 知って備えましょう
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生
10月頃には本格的な流行期に入ったと言われだしたインフルエンザ。実感としてはまだこれからが本番の、毎年流行する感染症の一つです。
インフルエンザは、唾液や痰などの飛沫で感染します。1シーズンで複数のタイプが流行し、複数回かかることもあります。
予防には、手洗いや手指消毒、日頃からの十分な睡眠と食事、マスク、人込みをなるべく避ける、体調が悪いときには休む、といったことが大事です。予防接種も重症化を防ぐことが期待されます。従来の注射のほかに、2歳から18歳のお子さんは経鼻ワクチンも選択でき、効果は注射のワクチンと差がないとされています。
また、インフルエンザの検査を受ける場合、発熱してすぐだとはっきりしないことも多いです。発熱と風邪症状であれば水分をとってゆっくり安静にし、日中に受診しましょう。普通の経過であれば自然に治癒します。
注意したいのは、ぐったりして呼びかけに反応がない、長時間または繰り返すけいれん、意味不明なことを言う、幻覚が見えるような訴え、異常におびえるなど、いつもの風邪と様子が違う場合です。このような症状があれば、早めに受診してください。
治療には、ウイルスに直接効果のある薬と、症状をやわらげるための薬があります。必ずしも必要でないこともありますが、薬を処方されたら症状が改善しても自己判断で中止することなく、指示通り使ってください。
発熱後5日、かつ解熱してから2日(未就学のお子さんは3日)を経過するまでは登校や登園は停止です。外出も避けて、ゆっくり療養してください。
予防やホームケアのポイントは、基本的に普段のかぜと変わりません。慌てずに対応しましょう。
