- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県土庄町
- 広報紙名 : 広報とのしょう 令和7年11月号
児童虐待の相談対応件数は増加傾向にあり、特に子どもの生命が奪われる重大な事件も相次いでいるため、社会全体で解決すべき重要問題となっています。
「あの子、大丈夫かな…」。あなたの周囲に、虐待が疑われるような子どもはいませんか。
周囲の人が子どもや保護者の様子に違和感を覚えたら、ためらわずに相談窓口に電話し、早期に気づいて、救いの手を差し延べる必要があります。
◆児童虐待とは?
児童虐待の多くは家庭という密室で「しつけ」を口実に行われ、身体的虐待・性的虐待・ネグレクト(養育放棄)・心理的虐待の4種類が、複数同時に起こることが多いと言われます。
これらは子どもの身体や心を深く傷つけ、成長や脳の発達に悪影響を与え、心の傷(トラウマ)を残すことがあります。
(1)身体的虐待
殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせるなど
(2)性的虐待
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など
(3)ネグレクト
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かないなど
(4)心理的虐待
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力を振るう(DV)など
◆周囲の人が児童虐待に気づくには?
虐待は子どもだけでなく、加害する保護者にも特徴的な行動や状況(サイン)が現れます。
次の特徴が一つだけではなく、複数の項目に該当したり、頻繁に見られたりする場合には虐待が疑われるため注意が必要です。
(子どもに見られる児童虐待のサイン)
・説明できない不自然なアザややけどのあとがある。
・衣服や身体がいつも汚れている。
・落ち着きがなく、乱暴。
・急にやせた。
・家に帰りたがらない。
・表情が乏しい。
・夜遅くまでひとりで遊んでいる。
・親を避けている。
・親がいなくなると急に表情が晴れやかになる。
・拒食、過食、むさぼるように食べるなどの異常な食行動など
(保護者に見られる児童虐待のサイン)
・家の中や外が散らかっていて、不衛生。
・近隣からの苦情や悪い噂が多い。
・近所との交流がなく孤立している。
・子どもの健康や安全を考えない。
・子どもを置いて外出している。
・人前でこどもを厳しく叱る・叩く。など
◆虐待されている確信がなくても連絡してください
連絡する方が虐待かどうかを判断する必要はありません。連絡がなければ、もし虐待があった場合、子どもはその被害を受け続けます。早期発見できれば、問題が大きくなる前に解決できます。児童虐待は社会全体で解決すべき問題です。虐待のサインを少しでも感じたら、ためらわず連絡してください。
健康福祉課は、高齢者虐待、DV、障害者虐待の相談・通報窓口にもなっています。
◆虐待の相談・通報窓口 児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」
オリーブリボンとは…
町虐待防止ネットワーク協議会では子ども、配偶者、高齢者、障害者虐待防止を目的に活動を行っています。3色は子ども(オレンジ)を基本に配偶者(パープル)、高齢者・障害者等(シルバー)も手を併せて活動する意味を表しています。呼び名はオリーブリボンとし、広く「平和」を意味しています。
