くらし 世界に誇れる「5つの魅力」(2)

◆周辺産業も「ここにしかないタオル」を支える大事なファクター
◇愛媛県繊維染色工業組合 山本 敏明理事長
タオルになる糸や生地に色をつけたり、逆に白くしたり、やわらかさや吸水性を引き出したり――「染色」の仕事は、名前以上に、今治タオルの色と風合いを陰で支える大切な工程です。今治タオルの厳しい品質基準をクリアするためには、この工程が必要不可欠なんです。
一方で、現場には環境面の課題も多いです。お湯や蒸気でエネルギーをたくさん使いますし、大きな設備も必要です。だからこそ、産地全体でできるところは共同化し、力を合わせて効率化していくことが大切だと考えています。競争と協調のバランスをとりながら、染色業界全体としても、今治タオル産地全体としても強くなっていくのが理想です。
染色業界としては、「染色パーク」という未来像を描いています。染色の仕事を含めて、産地のものづくりを伝える場はまだまだ足りないと感じています。設備の共同化をしながら、染色の技術でさまざまな困りごとを解決しつつ、タオルの色や品質の裏側にある仕事を知ってもらえるような、開かれた場所にしたいと考えています。
そうした取り組みを通じて、「今治でつくる意味」を大切にしながら、多様な今治タオルをこれからも生み出し続けていければと思っています。

ブランドマークを掲げた20年の歩みの中で、今治タオルは全国に、そして世界にその名前を広げてきました。
タオルをつくる人はもちろん、周辺産業に携わる人、売り場でお客さんに商品の良さを伝える人、そして、日々の暮らしや贈り物で今治タオルを選んでくださる皆さん―。その一人一人が、今治タオル産地を支える大切な一員です。
これからも、「今治だからこそできるタオル」を一緒に育てていきましょう。
WE♥IMABARI TOWEL

(1)染色パーク構想
染色産業が一丸となり設備などを共有することによって、環境への負荷を抑え効率的な生産体制を維持する拠点づくり構想。地域に開かれ、産業の発信や交流の場となることも目指しています。

(2)IMABARI color show
染色産業やその技術を発信するイベント。2017年より開催。染色した糸や生地で芸術作品を制作しています。

※詳細は本紙をご覧ください。