- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県西条市
- 広報紙名 : 広報さいじょう 2025年2月号
「二十歳」という節目に、皆さんはどのような未来を描いているのでしょうか。
それぞれが抱く夢や目標には、若さゆえの希望と情熱が込められています。
夢に向かってがんばる二十歳の声をお届けします。
◆竹原 海生琉(かいる)
東予高校出身。学生時代はラグビー部に所属しキャプテンを務めるなどチームの中心選手で活躍。U-17愛媛県代表にも選出。卒業後は、住友金属鉱山(株)に入社。
《工場もフィールドも全力で!目指すは「国体」》
高校卒業後、入社した会社は現在2年目で、工場内設備のメンテナンスを担当しています。設備の修理や改善は難しいことも多いですが、壊れたものをどう直し、さらに長く使えるようにするかを考えるのが楽しい部分です。修理後に設備が無事稼働したときは、大きなやりがいを感じます。今はまだ先輩に頼ることが多い立場ですが、少しずつ頼られる存在になっていきたいです。
仕事以外では、ラグビーに打ち込んでいます。現在、西条高校と東予高校のOBで構成された「西条ユナイテッド」に所属し、練習を行っています。時間があるときは母校の練習に参加し、後輩の指導もしています。ポジションは、パスでボールを動かし試合の流れを作る「スクラムハーフ」。今後は、強みである俊敏性にさらに磨きをかけ、目標である国体選手を目指します。仕事とラグビーの両方で成長し、充実した日々を送りたいです。
◆太田 歩乃夏(ほのか)
西条高校出身。中学、高校は合唱部に所属。高校では研究チーム「輝安KOU房」のメンバーとして、輝安鉱で地元の魅力を発信。現在は北九州市立大学地域創生学群2回生。
《西条が大好き!文化芸術で地域づくりに挑む》
地域づくりに興味を持ったきっかけは、中学校時代にお堀の水面の上で合唱した経験です。水面に映る景色と響き渡る歌声に感動し、「このまちは本当に素敵」と感じると同時に、将来文化芸術の分野で地域に携わり、こういったイベントを実現したいという願いを抱きました。
今は大学で文化芸術やまちづくりを学びながら、学内で不要品を集めてリユースする活動にも取り組んでいます。2回生になり学業とこの活動の両立で忙しくなりましたが、西条市役所の「若者サポートデスク」の職員の方がわざわざ北九州まで訪ねてきてくれて、就職に向けた相談や情報提供を受ける機会を作ってくれました。周囲からは「地元がこんなに手厚いサポートをしてくれるなんてうらやましい」と言われ、地元の魅力を改めて実感しています。残りの大学生活でさらに経験を積み、大好きな西条に戻り、文化芸術で地域を盛り上げていきたいと考えています。
◆加藤 瑚由(こゆき)
西条農業高校出身。高校時代は地域を活性化する「Team SSS」のメンバーとして平板測量競技会への出場やうちぬきツアーの考案などに参。
現在は十全看護専門学校2年生。
《母の背中を追って、人に寄り添う看護師へ》
母が看護師をしており、幼いころからその仕事に興味を持っていました。自分には向いていないと迷った時期もありましたが、高校2年生のとき、担任の先生に背中を押されて、母と同じ道を歩むことを選び、進学を決意しました。
今年度から本格的に始まった実習では、さまざまな病院で貴重な経験を積んでいます。体の異常を把握し、分析する力がまだ足りていないため、これから克服していきたいと考えています。将来は在宅看護に携わりたいと思っています。利用者や家族一人一人に寄り添ったケアが求められるため、高校時代に磨いたコミュニケーション能力をさらに伸ばし生かしたいです。そのために、来年3月の国家試験に合格し、大きな病院でさらに経験を積んでから、地元に戻ることが目標。また、スキルアップの一環として手話も学んでおり、誰かの役に立てる存在になれるように、努力を続けていきたいです。
◆久米 美来(みらい)
小松高校出身。高校時代は女子サッカー部に所属していたほか、生徒会役員として学校行事などの企画・運営に積極的に携わる。現在は松山大学経済学部2回生。
《大学でチャレンジし、新たな夢を描く!》
大学入学時は教員を目指していましたが、勉強を進めるうちに視野を広げ、もっと多様な選択肢を考えたいと思うようになりました。現在は、グローバルな視野を養うための国際プログラムや、大学生主体で社会人と関わりながら基礎スキルを磨く社会人育成事業プログラムなど多くの活動に積極的に参加しています。こうした活動では目上の方と接する機会が多いですが、生徒会活動などで培ったコミュニケーション能力が生かすことができ、自信を持って取り組めています。
大学生活で特に成長を感じているのはスケジュール管理です。授業やアルバイトなど、限られた時間を効率的に使う経験がこれまで以上に求められ、日々新しい学びがあります。「人と関わる仕事」を中心に、自分に合った道を探しながらやりたいことにとことんチャレンジし、自分に最適な就職先を見つけていきたいと思います。