その他 未来を拓く~次代へつなぐ~NEXT GENERATION

株式会社長浜機設
代表取締役 福岡信一(しんいち)さん

趣味は仕事と家族、最近は薪ストーブにも夢中。
仕事への情熱が人一倍強い、46歳。

■新しい3K(給料が高い・休暇が取れる・希望が持てる)を目指して
「日本一の左官屋になってやる!」と最初の就職は建設会社でした。しかし夢を叶えることはできず、飲食の世界に飛び込み、お店も経営。25歳で結婚してからは家族のために必死で働きましたが、何度も挫折を味わい、15年前に故郷の長浜に戻り再起をかけました。「原発かマグロ漁船。一発当てるにはこれしかない」と、伊方原発の圧力容器内部のメンテナンス会社に就職。西日本中の原発を回り期間工として働きました。ところが東日本大震災後の原発停止で会社は廃業。独立して福島第一原発で足場を組む仕事を始めました。長浜と福島を軽四で往復し、経理や営業、従業員の食事まで一人で担い、睡眠は2~3時間の日々でした。
「このままではいけない」と会社設立を決意。行政書士に頼む費用もない私は独学で書類を作成し、公証役場に足を運び、建設業許可を取得して起業しました。しかし、数年前までは離職率50%超、ルールも倫理もない典型的なブラック企業で、「ヒト・カネ・モノ・情報」全てを失いかけた時、本気の改革を決意しました。業務改善はもちろん、働きやすい職場づくりに注力。そして数年前、お客様も社員も笑顔にするためには社員教育だと辿り着きました。その結果、離職率は22%まで改善し、年間残業時間も358時間削減できました。これは社員一人ひとりの努力と協力のおかげです。さまざまな経験を通して、人とのご縁に感謝できるようになりました。
建設業は、「ありがとう」があふれる、やりがいのある仕事です。そして、とてもカッコイイ仕事でもあります。かつての3K(きつい、汚い、危険)は今の建設業にはありません。私はこの仕事が本当に好きで、やりがいと使命を感じています。最近はありがたいことに、中学校や高校の授業に呼んでいただく機会も増えました。また、4月からは愛媛県中小企業家同友会の求人教育委員長を務める予定で、地域の企業が自社の魅力を伝えられるよう支援していきたいと考えています。
南海トラフ地震など災害リスクが高まる今、地域のインフラを守る建設業の役割はますます重要になっています。これからも若い世代が「地元で働きたい」と思える環境づくりに力を注ぎ、地域に貢献していきたいと思っています。