- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年8月号
農家民宿「Tal」
山本信平(しんぺい)さん
2025年2月、夫婦で営む農家民宿「Tal」の営業をスタート。趣味は料理。東京都出身の42歳。
■柳沢で見つけた自分らしい暮らし
大洲市に引っ越してきたのは、3年前の2022年5月。大洲に来る前は、ドイツで知り合った妻と長らく関東圏を転々としながら、共働きをしていました。その後、ドイツで働くことになった妻と一緒に渡独するため、それまで勤めていた会社を辞め、私は専業主夫として家庭を支えていました。
なぜ大洲なの?とよく聞かれますが、これはもう「ご縁」としか言いようがありません。コロナ禍を都市機能が止まったベルリンで過ごしたことで価値観が大きく変わり、帰国した後ヨーロッパに戻ろうかとも話し合いましたが、自分たちが選んだのは大洲でした。
ドイツにいた頃はよく車で出掛けました。コロナ禍でも、規定の範囲内で旅行が認められていて、隣国のオーストリア、友人の住むイタリア、スイス、もちろんドイツ国内も。泊まる場所は個人経営の小さな宿か、農家が営む農家民宿でした。イタリアのあるご夫婦が営む宿で、「来るときはお客さま、帰るときは友人としてこの宿を出る」という看板が掛かっていて、妻が「こういう暮らしがしたい」と呟いて。妻の願いを叶えてあげたくて、小さい宿ができる場所を探し始めたのが、農家民宿「Tal(タル)」の始まりです。
大洲に来てからたくさんの方々にお会いし、地域ごとに異なる文化に触れるなかで、「柳沢」という場所と巡り合いました。柳沢は、山間部という地理的条件により、住民が助け合いの精神を持ち、地域で協力し合う、昔ながらの日本の里山暮らしができると感じています。
地域の方に物件を紹介いただき、また、地域の方から勧められ、2024年から柳沢コミュニティセンターで働かせていただくことにもなりました。柳沢の皆さんには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは宿や地域行事を通じて、柳沢、そして日本の里山暮らしの魅力を国内外の多くの方に体験していただけるよう努めていきたいと思っています。