子育て 世界にふれ、未来をひらく ~大洲市中学生等海外派遣事業~(3)

●支えられて乗り越えたかけがえのない夏休み
愛光中学校 平塚鋼義(こうき)さん
パスポートの申し込みから始まった今回の海外研修。自分の英語が通じるか、ホストファミリーとうまくやっていけるのか不安でいっぱいでしたが、実際に行くと何とかコミュニケーションを取りながら楽しく過ごせました。学校で初めて会ったときは緊張しましたが、優しく迎えてくれてすぐに打ち解けました。2歳と3歳の子供たちとも英語で遊び、持参したぬり絵も喜んでくれました。今思えばもっとホストファミリーと話せばよかったと思います。
現地の学校ではオーストラリアの歴史や言語を学び、友達や先生に支えられ理解することができました。休み時間にはお菓子を食べながら会話したりサッカーを楽しみました。街には野生のオウムが生息し、滝や世界遺産スリーシスターズの景観にも圧倒されました。
多くの人に支えられ、英語だけでなく人との接し方も学べたこれまでにない夏休みとなりました。これからも英語を学び続けて、機会があれば積極的に海外に行ってみたいです。

●宝物になった挑戦夢へつながる海外派遣
長浜中学校 福岡歩波(ほなみ)さん
海外派遣を通して夢ができました。シドニーに着いたときは映画のような景色に驚きました。ホストファミリーと会ったときは英語が聞き取れず不安でしたが、たくさん話しかけてコミュニケーションをとるうちに理解できるようになり、伝えたいことも伝わるようになりうれしかったです。ホストマザーに私が保育士を目指していると伝えると、自分が働いている幼稚園に連れて行ってくれました。そこには手作りのおもちゃや日本にはない空間が広がっていました。
現地の生徒は、自由で全員が自分を持っています。意思がはっきりとしていて、大勢の前で意見を堂々と発表していました。日本では周りに合わせる人が多いと感じます。だからこそ、もっと積極的に意見交換できたらいいなと思いました。そのためには、英語力をさらに磨き、話せるようになりたいです。
この経験は私の宝物であり、英語が大好きになりました。今もホストファミリーと連絡を取り合っているので、日本文化をたくさん伝えていきたいです。

●英語のシャワーで広がった世界言葉がつなぐ人と人
新谷中学校 宮岡智子(ともこ)さん
現地の学校で感じたのは、英語がうまく話せなくても気持ちは伝わるということです。最初は不安でしたが、毎日英語を聞くうちに耳が慣れ、理解できるようになり、リスニング力や自信が持てるようになりました。英語のシャワーを浴びて、「英語脳」になった感じで、他の国にも行ってみたいと思うようになりました。言葉は人と人をつなぐものだと改めて感じました。
ホストファミリーは親切で、休日には観光や買い物に連れて行ってくれました。現地のお金の使い方にも慣れて買い物が楽しくなりました。印象的だったのは、家族はとても仲が良く、一番に家族のことを思っていました。楽しそうに娘さんの話をしている姿を見ると、私も今まで以上に家族や友人を大切にしたいと思いました。また、共に参加した14人のメンバーともすぐに仲良くなり、12日間だけなのが寂しいと感じました。オーストラリアでの経験は一生の宝物です。支えてくれた方々や家族に感謝し、学びを将来につなげていきたいです。

●海外で育んだ絆が夢への原動力に
平野中学校 村上芽生奈(めいな)さん
初めての海外。最初は緊張しましたが、すぐにわくわくへと変わりました。ホストマザーのキムや学校の生徒たちは優しく、毎日がとても楽しかったです。特に心に残っているのは、キムと一緒に料理をしたことです。トマトパスタやカレー、ミートパイ、キッシュなど、どれもおいしかったです。ショッピングや街を歩いたり、有意義な時間を過ごせました。学校生活も次第に慣れ、特にバディのタリーとはとても仲良くなり、たくさん話すことができました。別れの時、タリーが涙を流してくれ、うれしかったです。離れるのは寂しいけど、これからも交流を続けていきたいです。
今回の経験で英語に自信がつきました。最初は英語が通じるか不安でしたが、話しかけてみると意外と通じて驚きました。勇気を出して一歩踏み出す大切さを学びました。もっと英語を学び、いつかキムやタリーを訪ねたいです。また、英語だけでなく他の言語にも挑戦し、夢である法曹となってどんな言語の人でも助けられる存在になりたいです。