- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県上島町
- 広報紙名 : 広報かみじま 2025年12月号
■「島で学ぶ、テクノロジーと平和のかたち」
さざなみ寮ハウスマスターの岩谷弘一、梶浦智恵美、竹内愛美和です。この秋、留学生たちが魚島にいながら、AIテクノロジーや平和問題について考える機会があったので、私たちも参加してみました。
9月25日、ソフトバンク株式会社の松本勇二郎さんをお招きし、2040年を想像した映像コンテンツを鑑賞しました。映像には自動運転車が街を走り、リアルタイム翻訳機能で多言語の会話が瞬時につながるシーンが登場。子どもたちは「すごーい!」と歓声を上げ、離島留学生の一人は、「翻訳機能が発展し、動物と話せたらどんなに楽しいだろう」と発言。そこでテクノロジーが生む新しい共感が生まれ、自然に話し合いも深まり、参加者全員が「未来は身近にある」という実感を共有できました。
10月11日、魚島地区地域ふれあい学習会で、イラン出身の恵真実(エマミ)アスガルさんを招き、「イランってどんな国?」というテーマで平和について話し合いを行いました。最後に一人ひとりが「私にとっての平和とは」について発表した際、さざなみ留学生の一人が「対話できることが私にとっての平和です」と発表した瞬間、会場は温かい拍手と笑顔で包まれました。この瞬間、遠く離れた争いが「小さな会話」の積み重ねで緩和できる可能性があることを改めて実感しました。
AI・テクノロジー・国際課題・グローバル課題は、離島留学生との日常の会話の中でも自然に溶け込んでいます。自動運転車やリアルタイム翻訳は、世界とつながる便利なツールとなり、日常の対話が異文化理解と平和の土台を作ってくれます。離島でもこれらのテーマは割と身近であり、日々の暮らしの中でも私たちの生活に変化をもたらすことを実感しています。みなさんも同じような機会がありましたら、ぜひご参加ください。子どもたちの意見にハッとさせられるかもしれません。
担当:
・ハウスマスター 岩谷弘一
・ハウスマスター 梶浦智恵美
・ハウスマスター 竹内愛美和
