- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県上島町
- 広報紙名 : 広報かみじま 2025年10月号
■佐島の不思議な羅針盤
佐島の八幡神社拝殿の天井には、羅針盤がはめこまれています。この羅針盤の方角を確認すると、東西が逆になっていることがわかります(写真参考)。この羅針盤は逆針(さかばり)羅針盤と呼ばれるもので、江戸時代末期の作と伝わっています。繁村清太郎船長により奉納されました。
通常の羅針盤は方角を知るための道具ですが、逆針羅針盤は船に取り付けて使用されました。逆針羅針盤の子(ね)(北)を、船首の方向(進行方向)に固定して設置すると、船が北に進んでいる時は、通常の羅針盤と同じく針は北を指しますが、東に進んでいる時は、針は東を指し、西に進んでいる時は、針が西を示すというふうに、船が向かっている方角が一目で分かるという便利な道具でした。
逆針羅針盤は、明暦年間(1655~1658)に金沢清左ェ門によって発明されたと伝わる日本独特のものになります。神社に立ち寄った際は、天井を見上げてみて下さい。
※詳細は本紙をご覧ください。
担当:生涯学習課 曽根大地
