文化 HELLO!!! FROM AROUND THE WORLD

■外国語指導助手 パトリック・ブラウン PatrickBrown
◇アメリカと日本の森を歩いて
私は山が好きで、日本の森林に魅了されています。森林の生態系や歴史、課題など、いつも思いを巡らせています。
アメリカにいた頃は仕事や趣味を通じて、自然の中で多くの時間を過ごしていました。母国と日本の森を比べると学びや発見があって面白いです。私が住んでいたアメリカ東部は、日本とほぼ同じ緯度にあり、気候が似ています。そのため松やブナ、カエデなど日本にある樹木がたくさん生えています。栗の木も昔はあちこちに自生していましたが、外国から来た病気で枯れてしまいました。その一方で日本には栗の木が多く見られ、山の生態系を支え、人々の暮らしに役立っています。日本の自然林を歩くことで、ふるさとの昔の森の姿を想像できるのは素晴らしいことです。愛媛の森林には落葉樹林と照葉樹林が連なってあるのもいいですね。照葉樹林が見られる環境に住んだことがなかったので、私にとっては新鮮に感じます。
過去の開発や森林管理などの影響で、落葉樹林から照葉樹林への移り変わりを見ることは難しくなっています。それを見られるのは素晴らしいです。また内子町ではさまざまな森を守る取り組みが行われているのを知り、とてもうれしく思います。環境が良くなることを願いながら、これからも日本の森ですてきな思い出をつくりたいです。