くらし まちの予算(1)

7年度当初予算が3月議会定例会で可決されました。一般会計予算は100億3,000万円で、昨年度と同額の予算額となりました。今年度の一般会計当初予算は、人件費・公債費・扶助費などの義務的経費の他、複数年の契約に関する経費、国や県の政策による事業の経費、6月までに契約をする必要がある経費などを中心に編成しています。7年度からの新たなまちづくりの指針となる第3期内子町総合計画に掲げた事業の経費は、6月補正予算で計上する予定です。

令和7年度一般会計
100.3億円
(前年度と同額)

■7年度の主な取り組みを紹介します
◇農林業分野
新規就農研修施設を活用し、農業での独立を支援します。親から農業経営を継承して新たに就農する人への「親元就農支援事業」、町内の林業事業体に就業する人への「林業就業支援事業」などで給付金を支給し、農林業の担い手確保を図ります。首都圏での営業活動、高収益作物への転換、内子ブランドの確立、道の駅の機能強化にも取り組みます。
◇商工業分野
町内企業に就職する新卒者への奨励金交付事業の創設や、設備更新などに対する支援を行います。「はじめる・つなぐ商工活性化支援事業」や「事業継承マッチング事業」などで、町内で創業・起業、事業拡大、事業承継をする事業者などを応援し、担い手確保を図ります。
◇観光分野
内子座楽屋を活用した企画展、八日市・護国重要伝統的建造物群保存地区や旧森家住宅の活用などを進め、手漉き和紙などの伝統工芸、美しい小田深山など、今ある地域資源にさらに磨きをかけていきます。町の魅力を余さず発信し、インバウンドを含む観光客や交流人口を拡大させ、観光業の活性化を図ります。
◇子育て分野
男女の出会いの場づくり、特定不妊治療や不育治療への補助、高校生までの医療費無償化、修学旅行補助など、妊娠前から出産、育児、就学まで切れ目なく支援し、子育て世帯の負担を軽減します。教育面では、ふるさと教育で地域の歴史や産業を学び、町への誇りと郷土愛を育みます。英語教育を充実させ、姉妹都市ドイツ・ローテンブルク市との交流を生かし、国際的な視野を持つ子どもを育成していきます。
◇環境分野
5年3月に行った「ゼロカーボンシティ宣言」に基づく脱炭素の取り組みを推進します。再生可能エネルギーの導入や環境教育の推進など、環境基本計画に基づく施策を行い、エコロジータウン内子の実現に取り組みます。

■特別会計・企業会計当初予算
◇特別会計予算額 単位:万円・%

◇企業会計(水道事業)予算額 単位:万円・%

◇企業会計(下水道事業)予算額 単位:万円・%

■語句の説明 歳入
自主財源…町が自主的に集められるお金
依存財源…国や県から交付されるお金や町債
町税…町に納める税金(町民税、固定資産税など)
繰入金…基金などから一般会計に繰り入れるお金
地方交付税…全ての市町村が一定の行政サービスを行えるように国が交付するお金
国庫支出金…町が行う事業に対して国が交付するお金
県支出金…町が行う事業に対して県が交付するお金
地方譲与税…国税として集め、全部または一部が市町村に譲与されるお金
町債…町が行う事業に対して借り入れするお金

■語句の説明 歳出
民生費…福祉サービスの提供などに使われる
教育費…小中学校などの管理運営や施設整備、生涯学習の推進などに使われる
総務費…財産の維持管理、地域振興などに使われる
衛生費…健康増進やごみの処理などに使われる
公債費…町の借入金の返済に使われる
土木費…公共施設の整備や維持管理などに使われる
消防費…防災力向上、消防団の運営などに使われる
農林水産業費…農業、林業の振興などに使われる
その他…ここでは議会費、商工費、災害復旧費、諸支出金、予備費を含めている