- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2026年2月号
■タカキビの話2
佐田岬民俗ノート245(2025年10月号)ではタカキビの食べ方の一つとしてタカキビモチを紹介しましたが、今回は九町地区の田丸喜一さん(昭和8年生)に、タカキビを使った「ミズヒキモチ」を教えていただきました。
脱穀したタカキビを一晩水につけておきます。その後、そのタカキビを水を入れながら石臼で挽き、ドロドロ状になったものを布巾などで濾して絞ります。それを団子状にまるめて、中にコヤマメ(ソラマメ)などの餡を入れて蒸したらミズヒキモチの完成です。夏頃によく作っていて、田丸さんも「こげな美味いもんはない!」とおっしゃるほど美味しかったといいます。田丸さんの古屋敷出身の祖母がよく作ってくれたそうです。
また、ミズヒキモチに使うタカキビは刈り取った後、干して草刈鎌の刃の背でこそぐように実をとります。取った実は精米屋などといって米や麦などの穀類の脱穀をしていたところにもっていき、石臼で搗いて脱穀しました。精米屋は九町地区にも何軒かあり、農協でもやっていたそうです。
また、旧正月には粟を入れたアワモチを搗いて食べていました。水田の少ない半島において、雑穀類の食べ方のレパートリーは多岐にわたります。皆さんの思い出もぜひ、お聞かせください。田丸さんありがとうございました!
お話/九町・田丸喜一さん
