- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県松野町
- 広報紙名 : 広報まつの 令和8年2月号
■差別をなくすために僕ができること
・中学一年
僕は、道徳科の授業で、「中世の河原者」について学びました。その中で、なぜ差別は起こってしまうのか、そして、どうすれば差別をなくすことができるのかを考えました。
「河原者」は、中世の時代に、土木関係の仕事や皮革製造、鳥獣の肉や魚介の販売、手工業、芸能など、様々な職業を担っていた人たちのことです。高い技術を持ち、銀閣の庭を造ったという人もいたそうです。しかし、中世の人々は、人の生死に関わることなど、人の力が及ばないことを畏(おそ)れる気持ちを持っており、そのような仕事に従事する河原者は、「けがれた存在」として差別されてきたことを学習しました。僕がもし、この時代の河原者だったら、皆がやらない仕事を引き受け、技術を磨き、貢献してきたのに、「なぜ差別されなければならないのだろう」と悲しい気持ちになると思います。また、仕事も嫌になり、投げ出してしまうかもしれません。しかし、引き継いできた人たちは誇りを持って仕事をしていてすごいと思いました。
現代では、インターネットによる人権侵害が問題になっていることをよく耳にします。SNSなどに悪口や人を傷付けるようなことを書き込んだり、他人の個人情報を勝手にインターネットに載せたりなど、本当に多くのネット上のいじめがあります。その中で、ネット上で特定の人を仲間外れにし、嫌な思いをさせるといういじめがあることを知りました。時代や方法は異なるけれど、このような行為は、授業で学習した河原者の差別と同じことだと思いました。
インターネットでは、いろいろな人と、どこにいてもつながることができます。インターネットがなかった時代は、手紙を書き、人によって運ばれていた物が、今ではスマートフォン一つあれば、意思の疎通が一瞬でできるようになりました。しかし、便利な物は使い方を間違えると大変なことになってしまいます。今も昔も差別がなくなっていないということは、使い方を間違っている人が少なからずいるということだと思います。しかし、インターネットを正しく使い、正しい情報を得て、行動することができれば、いじめや差別はなくなっていくと思います。いじめや差別をなくしていくためにも、今の時代を生きる僕たちは、インターネットを安全で、本当の意味で便利なものにしていくことが必要だと思います。
僕が、「中世の河原者」の学習を通して考えたことは、差別をしないためには、正しい情報や知識を学ぶことが大切だということです。生死に関わることが「ケガレ」だということは、科学的には全く根拠のないことです。歴史上では、このような誤った知識や情報が広まってしまい、そのせいで河原者は差別されてきたのだと思います。現代においても、良い情報も悪い情報もインターネットによりすぐに拡散されてしまいます。これから、差別をなくしていくためには、僕たちがどう行動するかが大事だと思います。河原者のように、理不尽に差別される人々を出さない世の中にするのか、それとも、差別問題を学ばず、ネット上の差別やいじめをする側になってしまうのかは、自分たちの行動にかかっていると思います。一人ひとりが意識をすれば、いつかは成し遂げられると僕は思います。まずは自分からこのことを意識し、行動していきたいです。
