その他 市長通信 vol.2

今年は本当に猛暑の夏でしたが、日も短くなって朝晩も涼しくなり、秋を感じる季節になりました。食欲、芸術、スポーツとさまざまに秋を彩る中、私は今年、「読書の秋」にしたいと思います。テレビや動画サイト、SNSが全盛の今、読書の機会は減りがちですが、もともと推理小説や歴史小説、ノンフィクションなど、ジャンルを問わず本を楽しんできました。読書は、単なる知識や教養の習得にとどまらず、思考力や想像力の強化、ストレスの解消にもつながる大きな価値があります。最近はビジネス書を電子書籍で読むことが増えましたが、この秋は温かみのある紙の本をゆっくりと楽しみたいと考えています。

さて、この度、四万十市は、全国の自治体で初めてとなる「ESG推進宣言自治体」の認定を受けました。「ESG」という横文字になじみがない方もいらっしゃるかもしれません。これは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス:企業統治(Governance)」の頭文字をとったものです。もともとは、企業が持続的に成長し、長期的な企業価値を高めるために重要とされる、お金以外の3つの要素を指します。
このESGの概念を四万十市の行政運営に置き換えると、以下のようになります。
・環境(E):四万十川を代表とする豊かな自然を、次の世代へと確実に繋いでいくこと。
・社会(S):市民の皆さまが、安心・安全に働き、暮らしていける社会を実現すること。
・ガバナンス(G):情報公開や透明性を強化し、行政への信頼を向上させること。
これらは当たり前のことですが、あえてこのESGの視点を行政運営に組み込むことに、今回の意義があると思います。民間企業等とも積極的に連携しながら地域の課題に取り組み、市の運営に持続可能性という長期的な視点を取り入れることで、四万十市全体の価値を高めていくことを目指します。

結びに、季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期です。急な寒暖差や気圧の変化は、体の調子を整える自律神経のバランスを乱しやすくなるためだそうです。気温にあわせて服装で体温を調整し、十分な睡眠とバランスの取れた食事、入浴や軽い運動などで、心身のストレスをためないように心がけましょう。もし、少しでも不調を感じたら、決して無理せず、体を休ませてください。皆さま、どうぞご自愛ください。