くらし 行政連絡会(1)

ー質疑応答より抜粋ー

4月20日・23日・24日に、中央公民館・香美市基幹集落センター・奥物部ふれあいプラザの各会場で「令和7年度香美市行政連絡会」が開催されました。
全自治会数183(土佐山田町120・香北町39・物部町24)のうち124名の自治会長が出席し、市から予算や補助金、敬老会補助などの説明を受けました。
その後の質疑応答(抜粋)について、土佐山田町・物部町開催の要旨を紹介します。

■「あんぱん」の影響にともなう渋滞対策等
問:朝ドラ「あんぱん」の影響にともなう、祝日や学校の夏休み期間などの国道195号の(1)渋滞予測と(2)対策を問います。

答:
(1)高知工科大学に交通渋滞シミュレーションを実施していただいたことにより、予測される観光混雑が数値で整理され、施設周辺に必要な駐車場容量の把握と、それに対する準備が可能となりました。
信号制御についても、現在、渋滞が予測される期間の信号サイクルやパラメータの調整について高知県警察本部と協議中です。
また本年度から、やなせたかし記念館への入館が予約制となりました。このことにより、来館人数のコントロールが可能となりますので、施設周辺への集客がシミュレーションどおりであれば、大きな交通渋滞は発生しない見込みです。
(2)渋滞対策としては、繁忙期の臨時駐車場(グロワール跡と香北体育センター)の開設と、臨時駐車場からのピストンバス運行を準備しています。

■楠目工業団地と国道195号の見通し
問:楠目工業団地と国道195号の見通しを問います。

答:楠目工業団地について、令和6年度は、地元説明会や関係機関への聴き取りを踏まえた条件調査などを実施しました。令和7年度に用地測量・実施設計、8~9年度に用地取得、9年度に開発協議、10~13年度に造成工事、14年度に分譲開始を予定しています。
国道195号について、県中央東土木事務所に確認を行ったところ、国道195号山田バイパスは平成22年に事業着手し、令和6年度末時点で8割を超える用地取得率となっています。令和3年度に、佐野地区で本格的に工事に着手し、本年より新たに楠目地区の土生(はぶ)川沿いの工事に着手する予定です。今後も必要な予算を確保しながら、事業推進に取り組みたいと聞いています。

■市道の草刈りに使用する機械への助成金
問:市道の草刈りで使用する機械の助成金はありますか。

答:地域委託の草刈で、大型の建設機械(重機)での作業は想定していませんので、アタッチメントなどリース品への助成は困難ですが、市で管理する歩行型草刈機やハンマーナイフモアなどの貸出は可能ですので、事前にご相談ください。

■自治会管理の防犯灯電気料の支払方法
問:自治会で管理する防犯灯の電気料の支払方法について、市が四国電力に直接支払うよう制度改正できないでしょうか。

答:現在、他の自治体の制度を調査し、四国電力とも協議中です。今後、制度要綱を整備し、来年1月からの電気料を直接払いに変更するよう進めています。直接払いに制度移行した後も、新設した防犯灯については、切替までの間は、一度自治会で払っていただき、市に請求する手続が発生する見込みです。

■高齢化等による自治会の担い手不足
問:高齢化や若い世代による自治会の担い手不足について、(1)行政が担えることはありませんか。また、何か問題が発生した時はどのような対処を考えていますか。(2)自治会ごとに、相談できる担当者を配置できませんか(3)広報の配布は、自治会が加入世帯に配布するのではなく、希望者に市から配布するようにできませんか。

答:
(1)日頃は自治会運営・活動に関して、たいへんお世話になっています。自治会役員の担い手問題は、全国的なもので、対応方法について模索されている状況です。ただちに解決する方法は見いだせていない現状ですが、業務内容のマニュアル化や連絡手段等のデジタル化などで、会長や役員の皆さんの負担が減ることも考えられます。
問題が発生した場合は内容に応じて、各担当課に相談をお願いします。
(2)自治会ごとに担当者を配置することは、市の人事体制上、現時点では考えていません。
(3)現在、広報誌については、配布世帯数に応じた手数料を市から支払う形で、各自治会に配布業務を担っていただいています。そのため、希望者個別に広報誌等を送付することは、自治会未結成の地域など、特別な理由を除いてお断りしています。毎月重い荷物を受け取り、それを仕分け、加入世帯ごとに配布することは、大きな負担であると重々承知しています。市としても、できる限り負担が軽減されるよう、各自治会の配布方法に合わせた柔軟な対応を心がけますので、引き続き、配布の協力をお願いします。