くらし 行政連絡会(2)

■市補助金に関する資料の世帯配布
問:香美市の補助金についてわかる資料を、新年度が始まる前に広報と同じ部数用意してもらい、自治会に送るよう対応できませんか。

答:市民の皆さんに対し、補助金制度について周知することは非常に重要であり、市としても、その必要性を認識しています。現状では資料の作成や印刷作業など、準備に十分な時間と人員が必要であり、各世帯への印刷物配布は難しい状況ですが、今後も市民の皆さんに対して分かりやすく、迅速な情報提供を行うために努力していきます。

■救助活動時の公務災害補償
問:南海トラフ地震など、災害時に救助活動を行う際の二次災害への公務災害補償を検討してください。

答:現在、提案いただいた活動に関する保険制度はありませんが、被災地での災害ボランティア活動中の事故について補償するボランティア保険が参考になるのではないかと思います。
過去の地震災害でも、救助隊などの公助で救出された方は限られており、ほとんどが地域の方々によるものでした。保険制度がないということは、地域の方々の助け合いのさまたげとなり、全国共通の課題であると思いますので、高知県市長会を通じて制度化を要望していきたいと考えています。

■プラザ八王子 災害時用の施設整備
問:プラザ八王子(土佐山田町)は、災害時に緊急避難場所および指定避難所となっています。この施設について、(1)ガラス飛散防止フィルムを貼ること、(2)屋外の空きスペースにベンチを設置することは、対策として考えていますか。

答:
(1)現地確認をしたところ、玄関の上部3階までがガラス張りとなっており、地震発生時には非常に危険であるという認識です。ガラス飛散防止フィルム等の避難所整備は、計画的に実施していきます。
(2)プラザ八王子は複合施設で多くの市民に利用されていますので、整備を検討しています。現在、社会福祉協議会と設置位置などを協議していますが、利用者の通行のさまたげにならず、雨をしのげる位置として、玄関向かって左あたりの通路を候補としています。またその際は、点字ブロックにも配慮します。

■地域の防災訓練の実施日
問:市内防災会が一斉に行う防災訓練の実施日を、11月の第1日曜としている理由を問います。

答:この防災訓練は、「世界津波の日・津波防災の日」である11月5日を中心に、国が設定する地震・津波防災訓練の取組期間に合わせ実施しています。市では、これらの訓練を県内一斉に実施することで、多くの県民の皆さんに参加を促すとともに、自助・共助の防災活動に取り組むきっかけとしていきたいという考えのもと、例年、県が指定する日時に合わせて訓練を実施していました。しかし、祭事等と重なることがしばしばあり、これまでやむを得ず参加を断念する地域の声もありますので、令和7年度は、多くの方に参加していただけるよう、10月26日の実施を計画しています。
ただし、県内一斉で実施するという意義を考慮し、今後も県の要請に応じて訓練を実施することがあると考えています。令和6年度は、県と同調して夜間に訓練を実施したことから、訓練を中止する防災会がいくつかあった半面、夜間避難の重要さや困難さを認識することができ、「実施して良かった」という声も多くいただいています。
市としては、多くの方々に訓練に参加していただけることを第一に、また、市の自主防災組織連絡協議会の意見も参考にしながら企画していきます。

■防災行政無線の屋外放送
問:防災行政無線(屋外スピーカー)からの放送が聞き取れない地域があることについて、市としての見解を問います。

答:市内の防災会から市議会に対し、災害発生時の情報伝達に関する請願があり、屋外スピーカーの能力検証を含む、ハード整備の検討などが採択されました。
防災行政無線を漏れなく整備するには莫大な設備投資が必要であり、維持管理費用もかかることから、土佐山田町内では、特に警戒が必要な土砂災害警戒区域、家屋倒壊等氾濫想定区域、洪水浸水想定区域内の家庭に戸別受信機を配布することで、聞き取れない地域を補完しています。
避難情報の発信手段は、携帯電話への緊急速報メールが全国に整備されています。高知県防災アプリでは、気象情報や避難情報、河川水位、土砂災害の危険度など、避難の判断に必要な情報を自動的に通知します。また香美市では、電話応答サービスや、放送内容をメールの文字で配信する登録制メールのほか、公式LINEによる配信などを実施しています。
これらシステム等からの情報伝達手段に加えて、洪水や火災などが発生した際の避難の呼びかけや避難誘導については、香美市防災計画に基いて、市役所職員や消防職員、消防団、警察が実施することとなっておりますので、ご理解をお願いします。