くらし 危機管理室からのお知らせ

■「救えるはずの命を救う!」
今月は、東日本大震災の被害にあわれた方の体験談をお伝えします。

○「自分の命は自分で守る」
地震発生の翌日、避難所から家の近くまで行ってみたところ、津波に流され自宅から海側の家は一軒もありませんでした。がれきの山で自宅も見えず、家も流されていたと思いました。これが現実だと認めなければ、前に進めません。避難所生活の始まりでしたが、当初、支援はほとんどなく、自分でできることは自分でやるほかないと覚悟を決めました。地元の看護師がボランティアで避難所に来られたので、透析患者の兄のことを相談したところ、2000人を超える避難者で病気や障害を抱えた人や、避難所の近隣で体調を崩された方の応急処置を行う看護師の手伝いをすることになりました。厳しい命の現場に立ち会うことで、避難者からの問い合わせに対して、現時点で自分ができないことや分からないことは「できません」と答えるようになりました。非常時ではいたずらに期待を持たせることは混乱を招くだけだからです。震災が発生したら、自分でできることは自分でやらないと、命を守り生きのびることは難しいと実感しました。

問い合わせ:仁淀川町役場総務課危機管理室 防災アドバイザー 西森冨士夫
【電話】35-0111