- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県福岡市
- 広報紙名 : 福岡市政だより 令和7年5月1日号
博多松囃子(まつばやし)は、国重要無形民俗文化財に指定された、846年の歴史を誇る民俗行事です。
●三福神と兒
福神流(ふくじんながれ)・恵比須流(えびすながれ)・大黒流(だいこくながれ)の三福神と兒流(ちごながれ)が、5月3日と4日の両日、寺社や商店、企業など市内各所を祝って回ります。3日には、どんたくパレードの先頭も務めます。
三福神はそれぞれ御神馬に乗り、子どもたちが太鼓をたたいて言立(いいた)てを唱え、大人たちが「傘鉾(かさぼこ)」を立ててこれに続きます。この傘鉾をくぐった子どもは丈夫に育つといわれています。
兒(ちご)たちは、天冠をかぶり、舞衣(まいぎぬ)と緋袴(ひばかま)を身に着けた舞姫姿で、男児の奏でる囃子や大人たちのうたう地謡に合わせて兒舞を披露します。
本来、松囃子は小正月(旧正月15日)を祝う民俗行事でした。最盛期は室町時代で、さまざまな書物に当時の様子が記されています。博多松囃子の各流の行列や言立てなどには、中世の良き趣が今もなお残されています。
●三福神「いまどこ+(プラス)」
位置情報サービス「いまどこ+」を使って、5月3日、4日の両日、博多松囃子三福神の現在地をリアルタイムで確認できます。
問い合わせ先:福岡市民の祭り振興会事務局
【電話】092-441-1118【FAX】092-441-1149