- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県行橋市
- 広報紙名 : 広報ゆくはし 令和7年11月号
■財政課に聞いてみた 去年の市役所はお金325.3億円をどう使った?
◇民生費 148.3億円 45.6%
民生費は子ども、高齢者、障がい者など福祉の充実に使う予算のことで、支出全体の45%超を占めています。年々増加傾向の支出ですが、昨年度は給付金事業やシステム更新などの終了に伴い、前年比で3.7%減少しました。
内訳は、子ども・子育て関連に58.9億円、高齢者関連に20.3億円、生活支援に27.1億円、障がい者福祉に34.2億円、その他7.8億円となっています。
◇総務費 41.2億円 12.7%
総務費は人事、企画、庁舎管理、税務、住民票・戸籍など市の包括的な内容に使う予算のことです。昨年度は定額減税による差額給付などを行ったため、前年比で27.1%増加しました。
◇教育費 32.1億円 9.9%
教育費は義務教育や社会教育の充実に使う予算のことです。昨年度は小学校のタブレット入替や校舎の補修などを実施したため、前年比で15.6%増加しました。
◇衛生費 25.1億円 7.7%
衛生費は検診や予防接種などの保健費、ゴミやし尿処理などの清掃費など、安全で衛生的な生活のために使う予算のことです。昨年度はし尿処理施設の設備更新などを行ったため、前年比で7.7%増加しました。
◇公債費 20.4億円 6.3%
公債費は借金返済に使う予算のことです。前年比で1.4%減少しました。
◇土木費 17.2億円 5.3%
土木費は道路、公園、市営住宅などインフラの充実に使う予算のことです。昨年度は通学路の緊急対策や河川の冠水対策などを行ったため、前年比で9.1%増加しました。
◇その他 41.0億円 12.5%
議会費、労働費、農林水産費、商工費、消防費、災害復旧費、諸費の合計で、前年比で6.7%減少しました。
昨年度の決算(一般会計)は、実質収支(収入ー支出ー翌年度に繰越す支出)が8億2024万3千円の黒字、単年度収支(実質収支ー前の年の実質収支)でも3290万2千円の黒字となっています。
その結果、突発的な支出に備えるための市の貯金(基金)残高は増え、179億5107万6千円となりました。
一方、市の借金(市債)残高は、計画的な借入と返済によって、およそ10億円減少し、188億1474万円となっています。
決算規模は、物価高騰などによる義務的経費(人件費、福祉系の給付、借金の返済など、必ず支払わなければならないもの)の増加によって年々増加しているため、「自由に使える(政策的な)お金」は年々減少傾向となっています。
問合せ:財政課
【電話】内線1411
【ID】0001627
