くらし 〔THE HUMAN RIGHTS〕シリーズ 人権を考えるー318

■その一言に思い込みが潜んでいませんか?
日々の生活の中で知らず知らずに持っている「こうあるべき」「こういう人だろう」といった、無意識の偏見や思い込みのことを『アンコンシャス・バイアス』といいます。日本語では「無意識の思い込み」と表現され、誰の中にも存在します。

『アンコンシャス・バイアス』は、育った環境や経験してきたことなどに影響され、自分ではなかなか自覚できません。思い込みにより、本人に悪意はなくても結果的に人を傷つけてしまうことがあるのも事実です。

この『アンコンシャス・バイアス』が言葉や態度・行動となって表れ、結果的に相手を意図せず傷つけてしまうことを『マイクロアグレッション』といいます。

■例えばこんなことはありませんか?
『アンコンシャス・バイアス』には、性別や年齢に基づくものが多く見られます。「男のくせに…」「女の子なんだから…」と考えたり、「受付」や「保育士」と聞くと女性を思い浮かべたり、「単身赴任」と聞くと男性を思い浮かべたりしませんか?これらはすべて思い込みからくるものです。
また、『マイクロアグレッション』の例には、「ご年配なのにパソコンが得意なんですね」や「男性なのに育休を取るの?」といった何気ない言葉があります。こうした言葉は、相手の選択を”特別なこと”と捉えたり、正当な権利を”例外”として扱ったりすることで、相手に違和感や疎外感を与える場合があります。

『アンコンシャス・バイアス』は、「自分自身」にも向けられることがあります。「どうせ私は〇〇だから…」と決めつけていませんか?それにより、あなたの可能性を狭(せば)めているかもしれません。

■「自分の中にも思い込みがある」と気づくことが第一歩
誰もが自分らしく生きられる社会をつくるために大切なのは、自分の中の思い込みに気づき、『アンコンシャス・バイアス』を自覚することです。

◇立ち止まって見つめ直す
自分の「無意識の言動」を振り返る。

◇相手の立場に立つ
相手への思いやりや配慮のある言動へと変えていく。

◇サインを見逃さない
「相手が違和感を覚えている」と感じたら、自分の発言や態度を振り返ってみる。「自分の中にも思い込みがある」と気づくことが第一歩

この気づきと一人ひとりの意識が、お互いを思いやり、違いを認め合える、差別や偏見のない社会を育てていきます。

問合せ:人権センターWith(ウィズ)
【電話】092-942-1128