くらし かしこく選択 自家用車と公共交通
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年9月号
古賀市は、公共交通により市民の皆さんの移動の利便性を高め、市内各所から市内外に円滑に移動できるまちをめざしています。自家用車での移動は便利ですが、環境負荷や経済的な負担も少なくありません。
そこで今回、自家用車と比較した場合のメリットと公共交通の魅力を紹介します。運転免許証の返納を考えている人にも、公共交通が提供する新たな暮らしの選択肢をお伝えします。
■自家用車にかかるお金のあれこれ…
あると便利な自家用車ですが、日常的に維持費がかかるのも事実。車検時には車検費用のほか、自動車重量税や自賠責保険料なども払う必要があり、さらに出費が増えます。
平均的な維持費は
年間約20万円~30万円
※車種・走行距離・保険・地域により変動します。
・ガソリン 年間約8~12万円
・自動車税 約1~4万円
・メンテナンス代 年間約1~2万円
・任意保険 年間約3~5万円
■バス・タクシーにかかる費用(目安)を見てみよう!!
・西鉄バス(古賀市内線) 210円~
70歳以上はおでかけバス事業で100円に(詳しくはP4)
・コガバス 150~200円
・のるーと古賀 200~300円
・タクシー初乗り(1.6kmまで) 670円~(距離によって加算) ※会社によって異なります。
◇公共交通1カ月あたりの金額の目安
仮に、月に20回、往復でコガバスを利用した場合(片道200円)
200円×2回×20日 = 8,000円/月
年間で約96,000円となります。
これに加え、タクシーを月に数回、短距離で利用したとしても、自家用車の維持費と比較すると、公共交通を利用する方が経済的なメリットが大きいことがわかります。
■公共交通のメリットは経済性だけじゃない!
・環境にやさしい
排気ガスを減らし地球温暖化の防止
・運転のストレス軽減
移動時間を有効活用できる
・交通事故のリスク軽減
プロの運転手が安全に運行
・健康促進
バス停まで歩くことで、運動不足解消
・地域活性化
利用が増えることで、地域全体の活気が生まれる
■運転免許を返納した人、返納を検討中の皆さんへ
運転免許証の返納は、自身や家族、そして地域全体の安全を守るための大切な選択です。免許証を返納すると、移動手段の確保に不安を感じるかもしれませんが、公共交通は、“免許がなくても、行きたい場所へ安心して移動できる頼もしい味方”です。
返納後に、いざバスやタクシーを利用し始めようと思っても、乗り方などが難しいと感じる人が多いようです。まだ運転ができるうちに、公共交通を利用できるよう準備しておきましょう。
免許返納者を対象とした、バスやタクシーの割引制度がある場合もあります。詳しくは「西鉄お客様センター」や「各タクシー会社」におたずねください。
■市内バス 路線図
※詳しくは本紙をご覧ください。
■公共交通を利用して、賢く、快適に、そして環境にやさしい生活を始めましょう!
市では、「古賀市地域公共交通計画」に沿って地域の実情に合った利便性・持続可能性・生産性の高い地域公共交通ネットワークの形成に向けた取組を進めています。市民の皆さんが地域の公共交通を知り、利用することが持続可能な社会の実現につながります。
■公共交通をもっと便利に!お得な情報!
◇70歳おでかけバス事業
市内在住の70歳以上の人は、「西鉄バス古賀市内線」と「コガバス」に100円で乗車できます。利用には事前の登録が必要です。
登録受付場所:
・なんでもきくコーナー(市役所2階)
・健康介護課(サンコスモ古賀)
◇地域おでかけタクシー
自治会や校区コミュニティ、福祉会などの地域組織が、地域住民のタクシー移動にかかる経費を補助する事業を行う場合、市が補助します。導入する地域により補助対象や金額が異なります。
「西鉄バス」や「コガバス」、「のるーと古賀」などでは十分に対応できない、細やかな移動ニーズに対応する制度です。日々の移動で困っている人がいるなど、導入を検討している地域は気軽にご相談ください。
問合せ:経営戦略課
【電話】092-942-1113