- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年9月号
■災害と人権
『もし自分だったら…』その想像力が誰かを守る
災害が起きたとき、私たちは命を守ることを最優先に行動します。その中でストレスや不安、疲労が溜まって心の余裕がなくなり、周囲への配慮ができなくなることがあります。こうした非常時に、人権が守られにくくなる場面が生まれるのです。
本来”人権”とは、非常時であっても守られるべき「最も基本的な権利」です。
〔災害時に起こりやすい人権課題〕
・避難所でプライバシーを保つことが難しい
・障がいのある人や外国籍住民に避難や支援の情報が届きにくい
・差別的な言動が起きることがある
・避難所の管理は男性、家事は女性など、役割が特定の性別に求められることがある など
このような状況は、多くの場合は”災害の混乱の中で「余裕がなかった」「気付けなかった」”という理由から生じてしまいます。
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私たちがやれることやるべきこと…
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〔想像力を働かせて住民同士で助け合う地域社会へ〕
「もし自分が支援を必要とする立場だったら、何をしてもらえると安心するだろう?」
「この情報、どうやったら外国籍住民にも確実に伝えられるかな?」
「自分の目や耳が不自由だったら、どうやって情報を受け取るのかな?」
「妊婦さんや小さなお子さん連れが、避難所で安心して過ごせているかな?」 など
災害に備えることは、非常食や防災グッズを準備することだけではありません。”災害時の人権侵害”を防ぐために、日頃から人権意識と行動を積み重ねることが大切です。
想像力を働かせ思いやりのある行動が広がることで、非常時でも住民同士が安心して過ごせる地域社会をつくることができます。また、それが自分の人権を守ることにもつながるのです。
問合せ:人権センターWith(ウィズ)
【電話】092・942・1128