子育て これって…しつけ?体罰?
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年11月号
11月は児童虐待防止推進月間です
自由にのびのびと育ってほしいけど、自立した大人に育ってほしい。
その思いから、つい叱り過ぎることがあるかもしれません。
■子どもにこんなことをしたことはありませんか?
(心当たりにチェックをつけましょう)
・何度言っても危ないことをするので、お尻を叩いた。
・友達を殴ってけがをさせたので、相手の痛みを分からせようと同じように殴った。
・反省させるため、家の外に閉め出した。
・約束を守らなかったので、夕ご飯を抜きにした。
↓
これらは全て体罰です
過去にはしつけのための体罰を容認する風潮があったかもしれません。しかし今では子どもの成長・発達に悪影響を及ぼすことが科学的に明らかにされ、虐待として法律(児童福祉法など)で禁止されています。
・しつけ…子どもをサポートして社会性を育む行為
どうすればいいのかを言葉や手本を示すなど、本人が理解できる方法で伝えていくことが大切です。
・体罰…子どもの身体に苦痛や不快感を意図的にもたらす行為
体罰による恐怖心から一時的に従うかもしれませんが、どうしたらいいのかを自分で考えたり、学んだりしているわけではないため、根本的な解決にはなりません。また、体罰を与える大人から、「自分も同じようにしてよい」と学ぶことにもなり、大きな問題につながる可能性があります。
子育ては、気力や体力を使う、とても大変なことです。子どもの行動や態度に腹が立ったり、イライラしたりすることは、子育て中の保護者の多くが経験することです。
コツは、一人で抱え込まないことです。困ってからでは、相談する気力すら湧かなくなってしまうこともあります。
市では、妊娠中から助産師・保健師などのスタッフが皆さんの身近な相談相手になれるように面談や訪問などを行っています。
ぜひ、日ごろから、ちょっとした困りごとでも、子ども家庭センターへ気軽に連絡してください。
■叩きたくなる 怒鳴りたくなる
そんな時、親はどうしたらいいの?
◇「子どものかんしゃくにつられないで!」
エスカレートすると、思わず怒鳴ったり、叩いたり、ひどいことを言ってしまいそうになることもあります。疲れていたりストレスを感じているときはなおさらです。
その時はその場を離れたり、数を数えて落ち着きましょう。自分がまず落ち着いて、子どもも落ち着いてからどうしたらいいか一緒に考えましょう。
◇「ちゃんとして」「どうしてできない」は分からない?
子どもが言うことを聞かないとさらにヒートアップしがち。「ちゃんと・きちんと・どうして」が分からないのかもしれません。親が落ち着いて具体的に伝えると、意外とすんなり伝わるかも。
「ダメダメ」ではなく、「〇〇してね」「どうしたらいいと思う?」と肯定的な言い方で考えさせましょう。また少しでもできたら、ほめてあげると叱ることが減ってくるかも。
■虐待に気づいたら
激しい子どもの泣き声、親の怒鳴り声、子どもだけで外にいるなど心配な状況を見かけた場合は、迷わず電話してください。
・子ども家庭センター 【電話】092–942–1159
・宗像児童相談所 【電話】0940–37–3255【電話】189(24時間対応)
・危険を感じたら警察 【電話】110
あなたの一報が苦しんでいる家族を救うことになるかもしれません。
■小さなことでも子育てに悩んだら相談して
子どものためによかれと思った行動が、子どもを傷つけているかも。子育てにはマニュアルも正解もありません。少しでも悩んだときはお電話ください。
子ども家庭センター(子ども・若者相談室)
【電話】092–942–1001
(平日:9時~16時 土・日・祝日・年末年始を除く)
(相談は来室・家庭訪問でもできます。気軽にお問い合わせください。)
誰だって最初から“理想的な親”になれるわけではありません。
子どもが一歩ずつ成長するように、あせらずに一歩ずつ「親」になっていきましょう。
問合せ:子ども家庭センター(サンコスモ古賀内)
【電話】092-942-1001
