- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県宮若市
- 広報紙名 : 広報みやわか「宮若生活」 No.240 2026年1月号
■あの舞台から始まった夢
はたちのつどい副実行委員長として仲間を支えながら、役者という夢に突き進む池田優利さん。幼い頃から関わってきた劇団宮若レインボーカンパニーでの舞台経験が、夢を諦めかけていた彼女の人生を大きく動かします。
◆令和8年はたちのつどい 副実行委員長/劇団宮若レインボーカンパニー団員
池田 優利(いけだ ゆうり)
YURI IKEDA 〔20歳〕
宮若西中学校出身。現在福岡ビジュアルアーツアカデミー俳優学科に通う。令和8年はたちのつどい副実行委員長。「レ・ミゼラブル」が大好きで、いずれは出演したいと考えている。好きなアーティストは、Mrs.GREEN APPLEと松田聖子。
◇あの舞台が、私の夢のはじまり
「副実行委員長として、みんなのサポートをすることを意識しています。一人ひとりが安心して意見を出せるよう、声をかけることを大切にしています」。そう話すのは、令和8年はたちのつどい副実行委員長を務める池田優利さん。「みんなが楽しそうに準備をしている姿が印象的で、同世代で協力しながら一つのものをつくっていく時間がとても貴重だと感じています。当日を迎えるのが楽しみで、少しドキドキしています」と、続けて語ります。こうした、人と関わり、支える姿勢は、池田さんが所属する劇団宮若レインボーカンパニーでの活動にも通じています。
「私の夢は役者になることで、今はその夢のために学校に通っています。そのきっかけとなったのが、レインボーカンパニーなんです。
今から十年前の市制十周年の記念公演に初めて参加して、幼い頃から歌やダンスが好きだった私にとって、楽しい日々でした。当時は『できれば将来役者になりたいな』くらいの淡い夢を持っていました。
しかし、時間がたつにつれ、私には役者は向いていないと感じることが多くなってきました。もう将来は役者じゃなくて、ほかの仕事に就いて、仕事の合間に演劇をするのでもいいんじゃないか、そう思っていました」。
◇レインボーカンパニーがくれた人生を変える一幕
夢を諦めかけていた当時高校二年生の池田さんに、人生を変えるような転機が訪れます。
「レインボーカンパニーの定期公演でのことです。私は東日本大震災の被害に遭い、宮若市に引っ越してきた女性の役を演じました。そして、公演終了後のお客さんをお見送りする時に、とある方から『あなたは、本当に東北からきたの?』と泣きながら聞かれ、私の演技で人の心を動かすことができるんだと、強く感じた瞬間でした」。
その出来事をきっかけに、池田さんの中で曖昧だった夢が、はっきりとした目標へと変わっていきます。
「そこから、いろいろな大学や専門学校に資料請求をしました。今までぼんやりしていた夢が、ちゃんと『夢』になった瞬間でした。今は夢のために、学校で演技の経験を積んでいる途中です。
役者という夢に向かって頑張っている今の自分は、十年前の私からしたら想像できないんじゃないですかね」と、少し照れたように語ります。苦悩を糧に、再び夢へと歩み出した池田さんは、こんな思いも話します。
「十年前の自分に言いたいことがあって、もっといろんな人と話して、スキルを盗んでほしいですね。今になって、あの時もっと頑張っていればよかったなと思うこともあります」。
最後に、二十歳になりどう感じているのか、そして、池田さんにとってレインボーカンパニーとはどういう場所なのかを聞きました。「二十歳として、大人として責任を感じますね。同時に、これまで支えてくれた家族や周りの人への感謝の気持ちが以前より強くなっています。
レインボーカンパニーへの気持ちも同じで、みんなには助けてもらってばかりで、本当に感謝しています。いつも温かく迎えてくれて、本当実家って感じなんですよ。
市制二十周年記念公演では、私の演技にも注目してほしいです。皆さんのことを舞台で待っています」。
