くらし 〔特集〕二十年と二十歳、そしてその先へ(3)

■正直、ここまで続くとは
合併記念ミュージカル「赤き燃え石」を前身に、今年で二十周年を迎える劇団宮若レインボーカンパニー。団員の入れ替わりや時代の変化を乗り越えながら、舞台は途切れることなく続いてきました。その背景には、団員だけでなく、家族やスタッフ、市民一人ひとりの支えがあります。副団長春田正利さんの言葉から、劇団宮若レインボーカンパニーが歩んできた二十年と、未来への思いに迫ります。

◆劇団宮若レインボーカンパニー 副団長
春田 正利(はるた まさとし)
MASATOSHI HARUTA 〔20年〕
笠松地区在住。73歳。劇団宮若レインボーカンパニ副団長。劇団宮若レインボーカンパニーの立ち上げから携わる。好きな食べ物は宮若の農産物。趣味は音楽鑑賞とオーディオ(再生装置)の自作。

◇二十年続いた理由と続けてこられた理由
「劇団宮若レインボーカンパニーの前身である合併記念ミュージカル『赤き燃え石』。そこからもう二十年。本当あっという間でしたね。」と、静かに振り返るのは、レインボーカンパニーの立ち上げから関わってきた春田正利さん。
「正直、ここまで続くとは思っていませんでした。続けたいという気持ちはずっとありましたが、中心となる子どもたちは卒業していきますし、新しく入ってくる保証もありませんでした。それでもありがたいことに、上の世代が卒業しても新しい団員が入ってきて、毎年二十人前後団員がいるんですよ。そして毎回、多くのお客さんに公演を見ていただけたことも大きかったですね。そうした支えがあったからこそ、ここまで続けてこられたのだと思います」。
レインボーカンパニーを支えてきたのは、舞台に立つ団員だけではない。長く活動を続ける中で、春田さんは舞台の裏側に関わる人たちの存在の大きさを強く感じてきたという。
「ミュージカルは総合芸術です。演じる人はもちろん、脚本を書く人、作曲家、演出家、指導者、道具や衣装を作る人、音響や照明を担当する人など、本当に多くの人が関わって、一つの作品ができあがります。この二十年、本当に多くの人に助けてもらいました。そうした支えもあったからこそ、今のレインボーカンパニーがあるのだと思います」。

◇未来へ進む一歩
春田さんが感じる、レインボーカンパニーの一番の魅力は『ゼロからつくること』だと言います。
「定期公演が終わったら、次は本当に何もないゼロの状態から始まるんですよ。次はどんなテーマにするか、団員は何人くらいになるか、年齢構成はどうか。そういうことを考えながら、一つひとつ決めていきます。世の中の状況も影響しますね。コロナのときは、それをテーマにした作品をつくりましたし、その時々で伝えたいものが変わります」。
その『つくる楽しさ』は、団員だけでなく周囲にも広がっている。
「ある団員のお父さんが、保護者として道具づくりに関わってくれていて、その団員が卒業した後も、そのままスタッフとして残ってくれています。やりがいを感じてもらえているんだと思うと、うれしいですね。
私からしたら、団員たちは孫みたいな世代なんですよ。二十年前に十歳くらいだった子が、今は三十歳前後になって、結婚して、子どもを連れて来ることもあります。そういう成長を見守れるのは、本当に楽しいですね。もう一つの大きな家族みたいな感じです。
そして二十年の間に、舞台の裏側も大きく進化しました。音響で言えば、昔はCDプレイヤーでした。同時に一つの音しか出せなくて、表現もシンプルでした。今はパソコンです。理論上は無限に複数の音が出せますし、表現の幅が格段に広がりました。そして、音だけじゃなくて、お芝居や衣装、演出も、毎年確実にレベルアップしています」。
最近では、自分たちの力だけで舞台をつくる挑戦も始まった。
「これまでは外部の先生にお願いしていた部分も多かったのですが、昨年11月15日に行った選挙啓発演劇は脚本から演出、音響、照明、道具、衣装まで全部自分たちでやりました。長く続ける中で、いつかは自分たちだけでミュージカルを作りたいと思っているので、今回はその第一歩でしたね。この宮若市にミュージカル文化を根付かせるための、未来へ進む一歩だったとも思います」。
多くの人に支えられて歩んできた二十年。その歴史を胸に、劇団宮若レインボーカンパニーは、これからも新しい仲間、新しい物語と出会いながら、未来へ進んでいく。

■市制施行20周年記念式典and記念公演
宮若市誕生から20年の節目を迎える2月11日、市制施行20周年記念式典を行います。
20周年という節目を祝い、これまでの市の発展に感謝するとともに、ふるさとへの愛着と誇りを深め、これからも魅力あふれるまちを創造していく機会とします。
日時:2月11日(水)、午前10時から
場所:マリーホール宮田

問い合わせ:政策推進係
【電話】32・0512

式典後には、劇団宮若レインボーカンパニーによる記念公演『レディー・Jを探せ!たった今、未来を変える』を行います。入場には整理券が必要です。整理券配布場所などの詳細は、今月号に同封のチラシをご確認ください。
日時:2月11日(水)
・第一部…午後0時30分から
・第二部…午後3時30分から
場所:宮田文化センター

問い合わせ:
政策推進係【電話】32・0512
劇団宮若レインボーカンパニー【電話】090・3326・5784(永尾)