くらし あさくらびと No.42

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第42弾は、シンガーソングライターHibiki(ヒビキ)さんを取材しました。

■Interview
シンガーソングライターHibikiさん
朝倉市松末地区出身。九州を拠点にアーティスト活動を行う。2024年10月にデジタルシングル「Desire」でデビュー。アジア最大級の映画祭「第37回東京国際映画祭|TIFF2024」のフェスティバルソングに起用され注目を集める。

■歌が持つ“大きな力”
◇人の気持ちを動かす大きな力
小さい頃から歌うことが大好きでした。3歳の時にはらくゆう館で開催された歌合戦に出場しました。小学6年生の時には平成29年九州北部豪雨災害を経験。被災した地元の皆さんのために「少しでも元気を」と小学校のみんなで歌を作り、喜んでもらいました。みんなで歌い合い、前向きな気持ちで乗り越えられたと思います。歌には人の気持ちを動かす“大きな力”があると、私は信じています。
実家の周りは豊かな自然に囲まれ、自由にのびのびと歌える環境で育ちました。高校では合唱部に入部し、「もっと好きなことを突き詰めたい」とボーカルレッスンにも通うようになりました。プロを意識していたわけではありませんでしたが、レッスン先の勧めでテレビの音楽番組にも出演。それを機にどんどん話しが進んでいき、「気づいたらデビューできていた」という感覚で未だに実感が湧かないこともあります。

◇表現の幅を広げていきたい
楽曲は「コライト」といって共同で制作していて、主に作詞と作曲の一部を担当し、作詞は日本語と英語で行っています。日本語だと同じ意味でも複数の言葉があって、より多彩で具体的な表現ができると思い、日本語の良さを再認識しました。今後はもっと表現の幅を広げていきたいと思います。
また、通っている大学は学生の約半分が留学生ということもあって、国際色豊かな環境です。言葉や文化の違いから学ぶことも多く、音楽に生かせていることを感じています。学生生活も充実していて、学業やサークル活動、アルバイトなど忙しくも充たされた毎日を送っています。

◇20歳の節目を迎え
デビューまでたくさんの人と出会い、支えられ、これまでやってこられたと感じています。地元の皆さんにも、たくさんの応援をいただき、とても力になりました。今年20歳を迎え、節目の年だと考えています。音楽も学業もさらにパワーアップできたらと思います。また、朝倉市も20周年を迎えるということで同級生。同じ時間を歩んできた仲間と考え、朝倉市がさらに元気に、発展してもらえたらと思います。地元朝倉の皆さんには、今後も温かく見守っていただけたらうれしいです。

■Hibiki
これまで3曲をリリース
2024年10月の1stシングル「Desire」リリースを皮切りに、2025年2月には2ndシングル「let me go」、3月には3rdシングル「empty cup」の3曲をリリース。
普段の音楽活動は、九州と音楽プロデューサーのいる東京とをリモートでつなぎ、打ち合わせ。歌詞や曲のイメージを共有しながら作り上げ、大学の長期休暇を利用して東京へ行き、楽曲を完成させる。
※Instagramの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。