文化 あさくらびと No.47

地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第47弾は、秋月ルネサンス協議会の皆さんを取材しました。

■Interview
秋月ルネサンス協議会 会長 田尻雄輝さん
副会長 天野茂晃さん
顧問 秋月博物館 館長 佐々木隆良さん

◆歴史のまち秋月から起こす“ルネサンス”
○過去の学びがより良い未来に
秋月ルネサンス協議会の立ち上げは、前身の秋月ルネサンス塾まで遡(さかのぼ)ります。「秋月の歴史を学び、現在を見つめ直し、この先何ができるか考える」。地域おこしを目的に、佐々木館長の呼び掛けでスタートしました。集まったメンバーは歴史に詳しいわけではありませんでしたが、学びを進めるにつれ、のめり込んでいきました。
平成29年3月には秋月三名君フォーラムを高鍋町で初開催。「過去と対話し、現在を見つめ、より良い未来を構築」するための集大成の一つとなるイベントです。翌年は朝倉市での開催でしたが、九州北部豪雨災害で開催の危機に。「ここで途切れさせてはいけない」と奮起し、開催に漕ぎ着けました。その後米沢市でも開催し、3市町の絆は強固なものとなっています。
協議会となったのは令和5年。塾のほか、藩校や漢詩、論語などの歴史研究を行う団体と結束し、秋月ルネサンス協議会として再出発しました。メンバーも増え、職業や年齢、住む場所もさまざま。秋月に留まらず朝倉全体に広がりを持たせる狙いがあります。

○おもてなしの精神
令和7年は、漢詩講座や論語カフェのほか、8月に藩校教育シンポジウムを開催しました。これは、11月開催の全国藩校サミット朝倉大会のプレイベントとして企画。シンポジウムの成功に手応えを感じつつ、現在は藩校サミットの準備を進めています。全国から集まる藩校関係者の皆さんに、朝倉の良さを感じ、持ち帰ってもらうために、おもてなしの精神を持って準備しています。
藩校サミットは関係者以外の人も自由に観覧できます。NHKの番組などでお馴染みの河合敦さんの講演や、協議会厳選のお土産も。特に、お殿様の末裔が一堂に会する姿は圧巻です。ぜひ会場で楽しんでいただきたいです。

○オール朝倉で地域を元気に
協議会の由来は、文字通り“ルネサンス(再生・復活)”を起こすことです。閉塞的な雰囲気を感じることの多い現代社会。そんな状況に一石を投じるには、過去から学ぶことが重要だと私たちは考えます。歴史深い秋月・朝倉の過去を学ぶことが地域への誇り・愛着につながり、地域全体の元気、そして、より良い未来をつくることにつながっていきます。秋月ルネサンス協議会の活動をさらに広げ、オール朝倉で地域を盛り上げていきたいと思います。

■秋月ルネサンス協議会~これまでの活動~
協議会では定期的な活動として、秋月三名君フォーラム、漢詩講座や論語カフェのほか、フィールドワークなども開催。さまざまなアプローチで協議会の活動を朝倉全体に広げる。全国藩校サミット朝倉大会は11月1日(土)・2日(日)に開催。秋月藩にちなんだお土産を1000人分準備していますので、ぜひお越しください。
※藩校サミットの詳細は本紙2ページへ