- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県みやま市
- 広報紙名 : 広報みやま 2025年5月号
■平川(ひらかわ)遥(はるか)さん
今年の3月、高田町に居酒屋「HARUKAGE」をオープンした平川さん。20年以上地元に愛され昨年8月に閉店した「鳥笑」の店舗を改装し、地元を盛り上げようと奮闘している。
◇大好きな場所で叶った夢
もともと人と話すことが好きで6年間居酒屋で働いていた平川さんは、接客・調理・経理とあらゆる仕事を任されていた。しかしコロナ禍に入り先が見えない状況に、飲食業から離れ転職。しかしその間も、接客がしたい、飲食店で働きたいという思いは消えなかった。
その後出産を経て、次の仕事を考えていた昨年の7月、自身も小さい時から家族と通っていた「鳥笑」が閉店することを知った。「いつかは自分の店を開きたい」という夢を持っていた中で、実のおじいちゃんのように慕っていた大将の店が閉まり、店舗は貸しに出される。だったら自分がこの場所で店を開きたいと、開業を決意した。
◇友達の家のような店に
小さい頃から近所のおっちゃんやお兄ちゃんに可愛がってもらってきたという平川さんは、地元に店をオープンできたことがとても嬉しいと話す。
「この店は、自宅に遊びに来たような、一人でも子ども連れでも安心してくつろげる場所にしたいという思いで、『HARUKAGE(はるか家(げ))』と付けました。いつかはイベントなども主催しながら、町をもっと明るくして、地元に恩返ししていきたいと思っています。小さい頃からお世話になってきた方々が店で楽しんでくれている様子を見ると、ここでオープンできて本当によかったなと思います。まだまだ駆け出しですが、従業員と一緒にこれから頑張っていきます。」
◇「鳥笑」大将の永江さんにも話を伺いました!
「開業の話を聞いた時は、嬉しさ半分、本当にやっていけるだろうかと心配でした。しかし、プレオープンで初めて料理を食べた時に、これならやっていけるだろうと安心し、自然と涙がこぼれました。徐々にではなく初めから、多くのお客さんに来てもらえるよう頑張っていってほしいです。」