くらし みんなで安心〔認知症をもっと身近に!〕

■「新しい認知症観」を知っていますか
2024年1月に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。その中でも「新しい認知症観」が打ち出されており、当事者の意思や尊厳を重視し、共に支え合いながら生きる前向きな社会が求められています。

[古い認知症観(考え方)]
認知症になると、何もできなくなる、何もわからなくなるという考え方。

[新しい認知症観(考え方)]
認知症になってからも個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って暮らし続けることができるという考え方。

古い認知症の考え方では、「できないこと」に注目をされがちでした。「認知症になったら何もできなくなる」という固定概念は、気付かないうちに認知症の方の希望や可能性を奪ってしまうことになりかねません。「新しい認知症観」にあるように、認知症になってもできること・やりたいことがあり、その人らしさは変わりません。
できなくなったことに焦点をあてるのではなく、「できること」に目を向けることが、本人の意欲を高め、希望を持つことに繋がります。
社会の受け入れ方次第で、認知症の方の生活は大きく変わります。私たち一人ひとりが、認知症について前向きに捉え、ともに生きる社会をつくる意識を持つことが大切です。
認知症への理解を深め、住み慣れた地域で安心して暮らすことができるように「かすやおしゃべりカフェ」を開催しています。認知症の方やそのご家族だけでなく、誰もが参加できる集いの場です。認知症や介護に関する悩みや不安がある方も、ぜひ参加してみませんか。日時については、14ページの行事予定表をご確認ください。事前申し込みは不要ですので、お気軽にお越しください。

◇認知症サポーター養成講座を開催しました
2月7日(金)にサンレイクかすやで認知症サポーター養成講座を開催し、20代~80代までと幅広い年齢層の約30人の方が受講されました。認知症サポーターとは、なにか特別なことをする人ではなく、認知症について正しく理解し、偏見を持たずに認知症の人やその家族を温かく見守る応援者のことです。講座では、認知症の基礎知識についての講義や、チームオレンジ(※)による紙芝居の朗読と寸劇から、より実践的な対応法について学びました。
認知症に関心があり、接し方や対応方法等について学びたい団体様(10人程度、粕屋町在住または勤務されている方)がいらっしゃいましたら、地域包括支援センターにご相談ください。
※チームオレンジとは、地域の認知症サポーター等がチームを組み、認知症の人やその家族が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるように支援する団体です。

問い合わせ:粕屋町介護福祉課(地域包括支援センター)
【電話】938-0229