子育て おんがの皆さん こんにちはfrom ALT

今回はVictor Amirtham(ビクター アミルサム)先生♪

■マレーシアの民話~サン・カンチル~
ひづめを持つ世界最小種として知られる動物「マメジカ」。マレー語では「サン・カンチル」と呼ばれています。
マレーシアの民話には、サン・カンチルに関する伝統的な物語がいくつもありますが、そのひとつにサン・カンチルが空腹のワニたちを巧みにだます話があります。

サン・カンチルは、ジャングルの川の向こう岸に実っている果物を食べたいと思っていました。そこでワニたちへ「王様がうたげを開くために、ジャングルの全ての動物の数を数えるように命じられた」と伝えました。ワニたちはそれを信じて、サン・カンチルが数えやすいように川の中に一直線に並びました。サン・カンチルが、ワニの背中を1匹ずつ踏みながら数え、見事に川を渡りきった後で、ワニたちは自分たちがだまされたことに気づいたのでした。

なんだか日本の「因幡の白兎」にも似たお話ですね。
マレー語では非常に頭の良い人を表す表現で“cerdik macam kancil”ということわざがあるそうです。英語では“clever like a mouse deer”(マメジカのように賢い)という意味になりますよ。

▽今月の“一言”英語
She made a clever excuse to skip the class.
彼女は授業をさぼるために言い訳をしました。
“clever”には今回のお話のように「ずる賢い」「抜け目がない」などネガティブな意味が含まれることもあるので使う場面には注意を!また、イギリス英語とアメリカ英語ではニュアンスが変わってきますよ。

問い合わせ:学校教育係