しごと "つながるコーナー90"日々、感謝の連続

-居酒屋 ちょっと成りあがり-
井島康雄(いじまやすお)さん(北山隈)

料理をするのが好きという思いから始まり、現在はテイクアウト専門で営業している「居酒屋ちょっと成りあがり」。今回は店主を務める井島さんに開業までの道のりや屋号の由来などのお話を聞きました。

■お客さんに寄り添うお店として
調理が好きな私は、寿司屋や居酒屋などで調理人として働きました。
働くにつれ「自分の店を開きたい」という夢を抱き、26歳で独立し「居酒屋 ちょっと成りあがり」を開業。人や地域が温かい町と聞いていた、大刀洗町にお店を構えました。
開業した当初は、町の空気感に馴染めるか不安でしたが、地域の方が優しく迎え入れてくれて、すぐに町に溶け込むことができるようになっていました。
開業当初は、いけすを置いて魚料理をメインで提供していましたが、優しく迎え入れてくれたお客さんに少しでも感謝の気持ちを返したいと、お客さんのニーズに合わせたメニューに更新。気づいたら肉料理がメインなくらいにメニューが増えていました。
開業して23年が経ったころ、よりお客さんに寄り添ったお店づくりをしたいと思い、お店の在り方を見直すため、約1年間休業。より良い在り方を模索するなかで、テイクアウト型のお店として、令和6年に再スタートしました。

■矢沢永吉好が好きで、お店にも
矢沢永吉が好きで、著書の「矢沢永吉激論集成りあがりHow to be BIG」の「成りあがり」を屋号に引用。そこに少し控えめの要素を加えて、「ちょっと成りあがり」と屋号をつけました。店内もまた、矢沢永吉のポスターを張っています。

■お客さんのために、挑戦し続ける
午前11時から午後7時まで営業(月曜定休日)している現在は、数量限定のお弁当(火曜〜土曜日)や骨付きカルビ、からあげなどをテイクアウトとして販売しています。お店の看板商品は、寿司屋や居酒屋で働いていた経験を活かした、日替わり弁当です。食材はなるべく国産品をはじめ、町内の野菜などを使うようにしています。
テイクアウト型のお店ではありますが、土曜・日曜日のみ(要予約)店内でのちょい飲み居酒屋もオープンしています。
自分の料理を通じてお客さんに少しでも元気になってもらえるように、日々さまざまなメニューに挑戦しています。最近は、酢飯を使ったジャンキー巻きなどを販売したりしています。面白いメニューや要望などは、教えていただけると嬉しいです。
またお店の魅力を伝えるため、Instagramでの情報発信にも力を入れています。

■最後に
家族をはじめお客さんや友人、地域の方に支えてもらい、開業から二十六年を迎えることができました。居酒屋にしたりテイクアウト型にしたりなど、どこに向かっているかが自分でも分かりませんが、新たなお客さんとの出会いを楽しみに、ポジティブに挑戦し続けたいと思います。
支えてもらった大好きな大刀洗町に、少しでも恩返しできるよう、たちあらい応援大使としても活動していきたいです。